鉱工業生産2カ月連続上昇、判断1年ぶり上方修正-予想上回る

更新日時
  • 前月比0.6%上昇、基調判断は「生産は持ち直している」に上方修正
  • 予測調査によると、12月は前月比3.4%上昇、1月は同4.5%低下

Steam rises from a stack in the Keihin industrial area of Kawasaki, Japan.

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

11月の鉱工業生産指数は、前月比で2カ月連続の上昇となった。基調判断は1年ぶりに上方修正し「生産は持ち直している」とした。経済産業省が28日発表した。小売販売は2カ月ぶりにプラスに転じた。

キーポイント

  • 鉱工業生産指数は前月比0.6%上昇(ブルームバーグ調査の予想中央値は0.5%上昇)-前月は0.5%上昇
  • 前年同月比は3.7%上昇(予想は3.6%上昇)-前月は5.9%上昇
  • 製造工業生産予測調査によると、12月は前月比3.4%上昇、1月は同4.5%低下
  • 小売業販売額は前年同月比2.2%増加(予想は1.0%増加)-前月は0.2%減少


背景

  世界経済の順調な動きを受け、製造業にも追い風が吹いている。政府の12月の月例経済報告では輸送機械の持ち直しを背景に生産の判断を1年ぶりに上方修正し、「緩やかに増加している」に変更した。先行きも「緩やかな増加が続くことが期待される」と分析している。

  日本銀行が発表した企業短期経済観測調査(短観、12月調査)では、大企業・製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)が5期連続で改善、11年ぶりの水準まで上昇した。2017年度の設備投資計画も全規模・全産業で6.3%の増加となり、前回の4.6%から改善した。

エコノミストの見方

  • 野村証券の桑原真樹シニアエコノミストは電話取材で、鉱工業生産の予測調査結果から「年明けは若干落ち込む可能性がある」との見方を示した。年内の生産は好調を維持しており、世界的に「景気が堅調であることを示唆している」とみている。
  • 大和証券の永井靖敏チーフエコノミストは電話取材で、上振れした輸出に引っ張られる形で「少なくとも年内は生産は良いだろう」と分析。一方、消費については「所得が伸びない状況で好調が持続するとは考えにくい」と述べた。

詳細

  • 15業種のうち10業種が前月比上昇、半導体製造装置が好調なはん用・生産用・業務用機械工業や電子部品・デバイス工業の寄与が大きい
  • 低下は化学工業(除医薬品)など5業種
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