長期金利が一時4日ぶり水準に上昇、日銀オペ方針の公表控え上値重い

更新日時
  • 新発10年債利回り、一時0.055%に上昇
  • オペ方針、買い入れ減額の方向性示す可能性を意識-岡三証

債券市場では長期金利が一時4営業日ぶりの水準に上昇した。前日の米国債市場で長期金利が大幅に低下した流れを引き継いで買いが先行したものの、日本銀行がこの日夕に公表する来月の国債買い入れオペ運営方針を見極めたいとの姿勢が強まり上値は限定された。

  28日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の349回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低い0.045%で取引を始めた。午後に一時0.5bp高い0.055%と22日以来の水準まで売られ、その後は0.05%で推移した。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「きのうは需給要因で米金利が下がったが、米国は基本的に利上げ方向で、足元ではファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)面の金利低下要因はあまりない」と指摘。「年末で参加者が少なく動意がない中で、引け後に公表される日銀オペ運営方針にらみという状況。来年度の国債発行減額を受けて、少しずつ買い入れを減額する方向性を示す可能性が意識されやすい」と言う。

  長期国債先物市場で中心限月2018年3月物は前日比8銭高の150円77銭で取引を開始し、一時は150円79銭まで上昇した。午後には日銀オペ結果を受けてやや売りが優勢となり、一時2銭安の150円67銭まで下落したが、結局3銭高の150円72銭で引けた。

  27日の米国債相場は上昇。10年債の利回りは前日比7bp低い2.41%程度と、9月以来の大幅低下となった。月末のデュレーション長期化と四半期末のリバランスに絡むフローが、長期債を下支えしたとみられている。

日銀オペ

  日銀はこの日、残存期間5年超10年以下と10年超の国債を対象に買い入れオペを実施。結果によると、5-10年の応札倍率が前回から上昇し、売り需要がやや強まっていることが示された。10年超25年以下と25年超の倍率は前回を下回った。また、午後5時には1月のオペ運営方針が公表される。

過去の日銀オペの結果はこちらをご覧下さい。

  岡三証の鈴木氏は、「オペの結果は全体的に大きく相場に影響する内容ではなかったものの、5-10年の応札倍率が前回より上がったということで10年がやや売られた」と指摘。オペ運営方針については、「利回りの状況次第では日銀がいずれ減額するのではないかという見方がある程度定着していると思われ、減額方向の姿勢が出たとしても影響が限られる可能性がある」とみる。


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