為替トレーダーはドル叩きに夢中-債券市場のシグナル無視

  • 米独の2年債利回り格差は約20年ぶりの高水準近く
  • トレーダーは金利ではなくマクロ経済見通しに注目

米国の利回り上昇でさえ、為替市場お気に入りのスケープゴートであるドルの支援材料になっていない。

  3回の米利上げを受けて米国とドイツの2年債利回り格差が約20年ぶりの高水準近くとなったにもかかわらず、ドルはこのままいけば対ユーロで11%下落して1年を終える。長く金利を手掛かりにしてきた為替トレーダーはその代わりに、マクロ経済見通しに注目している。米国の景気サイクルが成熟化する一方で、欧州経済の勢いは加速すると見込まれている。

  市場にドル売りをやめさせるためには、もっと多くの説得材料が必要かもしれない。欧州中央銀行(ECB)は2019年までゼロ近辺の金利政策を終了しないと見込まれているにもかかわらず、ユーロは来年も引き続き対ドルで上昇する見通しだ。

  三菱東京UFJ銀行の為替ストラテジスト、リー・ハードマン氏(ロンドン在勤)は、「持続的なドル高実現へのハードルは高まるだろう」と指摘。「われわれの弱気なドル見通しに本気で対抗するには、米金融当局はさらに利上げペースを加速する必要がある」と述べた。

原題:Traders Bent on Bludgeoning Dollar Ignore Bond Market Signals(抜粋)

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