ドルは113円前半、米2年債利回り支えも平たん化に警戒-豪ドル堅調

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  • 朝方の113円17銭から113円36銭まで上昇後は伸び悩む
  • 豪ドル、資源価格上昇や来年後半の利上げ観測が支え-みずほ証

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=113円台前半で一進一退。前日の海外時間に原油相場が急伸して米2年債利回りが上昇したことが支えとなったものの、利回り曲線の平たん化への警戒から上値も重くなった。原油主導の商品価格上昇を受けて、豪ドルは主要通貨に対して全面高となった。

  ドル・円相場は27日午後3時4分現在、前日比ほぼ横ばいの113円20銭。朝方に付けた113円17銭から仲値公表にかけて113円36銭まで上昇したが、その後は伸び悩んだ。

  ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(BBH)外国為替部の村田雅志通貨ストラテジストは、原油高を受けた米2年債利回りの上昇について「世界景気が良くインフレ圧力が高まるとの見方が背景にある」と指摘。ただ、「米利回り曲線が平たん化しており、ドル高への警戒感が強い。長期的な米景気に自信がないことが原因だろう。目先は111円台半ばから114円程度のレンジではないか」とも語った。

  リビアで26日、同国最大の原油積み出しターミナルにつながるパイプラインが爆発した。これを受けて原油先物相場は急伸し、2年半ぶりの高値に達した。27日の時間外取引で米2年債利回りは一時1.93%程度と2008年10月以来の高水準を付けた。一方、米10年債利回りはほぼ横ばいの2.47%程度で推移している。

  三井住友銀行の山下えつ子チーフエコノミスト(ニューヨーク在勤)は、「米政治面では税制改革が可決して、次はインフラ投資ということになるのだろうが、なかなかそれがすぐに材料になるというわけでもなさそう」と説明。「ドル・円はしばらくは経済指標の良し悪しに普通に反応するような相場ではないか。1円くらいの幅でしか動かないかもしれない」と述べた。

  オーストラリアドルは主要通貨に対して小幅高。対米ドルでは同時刻現在、0.3%高の1豪ドル=0.7747米ドル。一時0.7748米ドルと10月25日以来の豪ドル高・米ドル安水準を付けた。豪ドル・円は同時刻現在、0.2%高の1豪ドル=87円70銭程度。

  みずほ証券の山本雅文チーフ為替ストラテジストは、豪ドルの上昇について、原油・銅など資源価格上昇を要因に挙げ、「オーストラリアの景気は悪くない。来年後半にオーストラリア準備銀行(中央銀行)が利上げを開始するという観測がある。夜明け前は一番暗いと言うが、為替の場合は利上げ前が一番明るい。利上げ前1年間は金利も為替も上がりやすい」と説明。豪ドル・円は「来年100円に行く」と見込んでいる。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.2%高の1ユーロ=1.1882ドル。ポンド・ドル相場は同時刻現在、ほぼ横ばいの1ポンド=1.3379ドル。

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