トランプ米大統領の壁建設計画が再浮上-試作品段階から前進か

  • 現在はサンディエゴ市外の砂漠に8種類の試作品が設置された状態
  • 大統領は歳出法案巡る交渉でドリーマー救済と引き換えに合意望む

トランプ氏が米大統領に就任して1年近く経過した現在も、同氏が選挙戦で熱く訴えたメキシコ国境の壁建設は、サンディエゴ市外の砂漠に高さ最大30フィート(約9.1メートル)の8種類の試作品が設置されただけだ。

  この壁サンプルの検証段階の後は、まだ議会で予算が承認されておらず、最終的な設計も決定されていない。トランプ大統領は壁建設費用をメキシコが負担すべきだと主張してきたが、メキシコの資金拠出はまだない。

  議会の関心が税制改革法制化から政府歳出予算を巡る争いへと移る中、トランプ氏のポピュリズム的政策の柱である壁建設の問題が再び注目を浴びつつある。議会で来年1月に審議予定の包括的歳出法案が、トランプ氏の公約が実現するかどうか見極める試金石となりそうだ。

  民主党は1月の歳出法案を巡る交渉で、幼少時に親に連れられ米国に不法入国した移民(ドリーマー)の強制送還を防止する法的措置を復活させたい考えだ。トランプ大統領はそれと引き換えに壁建設で合意したいと述べており、壁建設の呼び掛けを再び強めている。

  大統領は20日、ホワイトハウスでの閣議で、「われわれは議会に国境の壁の予算承認を求めており、この実現にわれわれは非常に近づいている」と発言。「幾つかの素晴らしい試作品が既に設置されている。私は最終的な試作品を視察するために近く出向くかもしれない」と語った。
  
原題:Trump’s Border Wall One Year Into Term Is No More Than Prototype(抜粋)

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