米消費者、貯金より消費楽しむ傾向強める-貯蓄率10年ぶり低水準

  • 将来の危機への家計の備えが不十分となる懸念も
  • 貯蓄率低下で消費の加速余地は抑えられる可能性-バークレイズ

Holiday shoppers browse a lighting booth at the Christkindlmarket in downtown Chicago, Illinois, U.S..

Photographer: Christopher Dilts/Bloomberg
Photographer: Christopher Dilts/Bloomberg

米国の消費者が貯蓄を抑えてまで食事や買い物を楽しむ傾向を一段と強めている。

  商務省によると、11月の米個人貯蓄率は2.9%と10年ぶり低水準に低下。一方、個人消費支出はインフレ調整済みの実質ベースで0.4%増加した。

  消費支出が着実に伸びる中での貯蓄率の低下は、逼迫(ひっぱく)した労働市場が所得を押し上げ、消費者が自らの債務返済能力に自信を強めつつあることを示唆する。家計のやりくりが将来厳しくなった場合への備えが不十分となるとの懸念を招く可能性もある。

  バークレイズのエコノミスト、プージャ・スリラム氏は22日のリポートで、「活力ある労働市場と安定した個人所得、堅調な消費者信頼感のデータから、今年第4四半期の個人消費は力強い数字になると見込んでいる」と述べた。同時に、貯蓄率の低下で「消費が加速する余地は抑えられるだろう。他の事情が全て同じであるとすればだ」と指摘した。

  貯蓄率は2015年10月の水準の半分未満に低下しているが、米住宅バブルがピークを迎えたころである05年に記録した過去最低の1.9%よりは高い水準を保っている。

原題:U.S. Consumers’ Holiday Merriment Coming at Expense of Savings(抜粋)

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