クレディ・スイス、3年連続通期赤字の恐れ-米税制改革の影響で

  • 10-12月期に約2630億円の減損費用計上が見込まれると発表
  • 繰り延べ税金資産の再評価でBofAも30億ドルの費用計上へ

A logo sits on the window of a Credit Suisse Group AG branch in Lugano, Switzerland.

Photographer:Akos Stiller/ Bloomberg

クレディ・スイス・グループはトランプ大統領の米税制改革によって23億スイス・フラン(約2630億円)の減損費用計上が見込まれると発表した。このため、3年連続の通期赤字となる恐れが出てきた。

  クレディ・スイスの今年1-9月期の純利益が計11億4000万スイス・フランだったことから、10-12月(第4四半期)に10億スイス・フランを大きく上回る利益を上げない限り、通年でマイナスとなる。同行は10-12月期に繰り延べ税金資産の評価額引き下げで減損費用を計上するとした。

  ミラボーのアナリスト、アンドレアス・ブラン氏は電話インタビューで、米税制改革により「クレディ・スイスとUBSは減損費用計上を余儀なくされるだろう」と述べた。クレディ・スイスの広報担当エイミー・ラジェンドラン氏は10-12月期決算は来年2月に発表すると述べ、この費用計上によって10-12月期が赤字になるかどうかについてはコメントを控えた。

  ブラン氏は、「クレディ・スイスは見通しを示していたし、減損費用計上は規制上の自己資本に影響しないため、同行の株価には響かないだろう」としながらも、「しかし、同行がさまざまな面で前進したにもかかわらず、たった一つの出来事でまた通年赤字となるのは良いことではない」と指摘した。

  クレディ・スイスは株主への資金還元の方針には変わりはなく、この1回限りの調整が資本基盤に及ぼす影響は「最小限」にとどまると説明し、投資家の不安解消に努めている。

  法人税率の35%から21%への引き下げにより、大半の企業は利益を得るが、同時にバランスシート上の繰り延べ税金資産の再評価も必要になる。バンク・オブ・アメリカ(BofA)は30億ドル(約3400億円)の減損費用を計上するほか、バイオ医薬品のアムジェンも60億-65億ドルの評価額引き下げを発表した。

原題:Credit Suisse Risks 3rd Straight Loss on Trump Tax Overhaul (3)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE