トレーダーに驚きの要求-高頻度取引会社、科された制裁金払えと主張

  • 虚偽取引を行ったとして制裁金を科された米DVトレーディング
  • 同社オーナーが疑わしい取引を命じたこともあったとトレーダー3人

規制当局の処分を受けた米ハイフリークエンシートレーディング(HFT、高頻度取引)会社が、科された制裁金を取り戻すための比較的斬新な方法を見つけた。同社の元トレーダーに対して制裁金額の支払いを要求することだ。

  シカゴに本社を置くDVトレーディング(旧ローゼンタール・コリンズ・キャピタル・マーケッツ)は人為的に取引量を膨らませるために虚偽取引を行ったとして今夏に制裁金を科された。同社は不正を認めも否認もせず、米商品先物取引委員会(CFTC)に570万ドル(約6億4600万円)を支払うことで和解した。

  通常こうした事例はここで終わる。だが、DVトレーディングを退社したトレーダーらが失った所得や名誉の回復を求めてイリノイ州の連邦裁判所に起こした訴訟の審理によると、同社はトレーダー3人に制裁金額の一部または全てを支払うよう要求した。

  トレーダーらは同社オーナーが疑わしい取引の一部を認識していただけでなく、そうした取引を命じたと主張。「月内に取引量を最大限増やす」よう従業員に指示したこともあったと訴えた。これに対して同社は制裁金支払いを正式に求める訴訟を起こし、違法取引の責任はこの3人にあると主張、不正行為に伴う制裁金の支払いは契約上義務付けられていると反論した。

  デューク大学スクール・オブ・ローのジェームズ・コックス教授は「企業が自社のトレーダーを訴えたケースなど聞いたことがない」と述べた。
 
原題:Traders Told to Cough Up the Cash After Their HFT Firm Is Fined(抜粋)

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