ユーロ全面安、カタルーニャ州独立派勝利で-ドル・円は113円台前半

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  • ユーロ・円、利益確定の動きも出やすい環境にあった-ドイツ証
  • ドル・円は113円27銭から113円39銭と、値幅は12銭にとどまる

東京外国為替市場でユーロは主要通貨に対してほぼ全面安。スペインのカタルーニャ州議会選挙で独立派が勝利したことを受けて売りが優勢となった。一方、ドル・円相場は1ドル=113円台前半で推移。米議会で税制改革法案が可決されて年内成立期待が強まったものの、値動きは限定的だった。

  22日午後3時2分現在のユーロ・ドル相場は、前日比0.2%安の1ユーロ=1.1851ドル。一時1.1817ドルまでユーロ安・ドル高に振れ、3日ぶりの安値水準を付けた。21日投開票のスペイン・カタルーニャ州議会選挙で独立支持派が過半数を維持したことが重しとなった。

  ドイツ証券外国為替営業部の小川和宏ディレクターは、「ユーロはカタルーニャ州議会選挙の結果を受けて、売りが先行した。米上院の暫定予算可決などを契機にユーロのポジションを落とす動きが出た」と説明。「ユーロ・円も今週に入り大きく上昇したものの、135円回復に失敗し、利益確定の動きも出やすい環境にあった」と述べた。

  ユーロ・円相場は同時刻現在、0.2%安の1ユーロ=134円28銭。一時133円91銭までユーロ安・円高が進み、2日ぶりに134円台を割り込んだ。前日には一時134円88銭と2015年10月以来のユーロ高・円安水準を付けていた。

  しんきんアセットマネジメント運用部の加藤純主任ファンドマネジャーは、ユーロ・円について、「132円ぐらいをひとまず下限だと思えば良い」と指摘。一方では欧州経済への期待を挙げて「ドル・円の円安はあまり進まないと思うが、ユーロ・円の円安はそこそこ進むと思う」とも述べた。

  ドル・円相場は同時刻現在、ほぼ横ばいの113円33銭。朝方に付けた113円27銭から若干水準を切り上げ、一時113円39銭を付けた。その後は上値が重く伸び悩んだ。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.2%高の1170.68に上昇した。

  外為オンライン情報サービス室の佐藤正和顧問は、「トランプ米大統領が税制改革法案に署名し成立する見通し。成立すれば相当な減税規模になる。米個人消費・国内総生産(GDP)を押し上げ、株価上昇の要因。ドル買い材料となる」と指摘。「年明け以降はインフラ投資の具体的な話も出てくるので、米長期金利上昇圧力になるかがポイント」と語った。

  米当局者によると、税制改革法案に伴って生じると見込まれるメディケアなど連邦政府プログラムへの自動的な歳出削減が発動されないのであれば、トランプ大統領は22日にホワイトハウスで法案に署名する意向。

  22日の米国では、11月の個人消費支出(PCE)・所得、耐久財受注、新築住宅販売件数、12月のミシガン大学消費者マインド指数確定値などが発表される。

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