米ゴールドマン:東芝の2兆円案件手掛けたM&Aバンカーが退社

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Goldman Sachs Group Inc. headquarters, right, stands in New York, U.S..

Photographer: Mark Kauzlarich/Bloomberg

ゴールドマン・サックスのマネジングディレクター瓜生英敏氏が退社したことが分かった。同社は2兆円に上る東芝のメモリー事業売却でフィナンシャル・アドバイザー(FA)を務めており、同氏はこの案件に携わっていた。

  ゴールドマンの松本弘子広報担当は瓜生氏の退職について確認した。退社の時期や理由など詳細についてはコメントしなかった。

  瓜生氏は1999年にゴールドマンに入社し、2011年にマネジングディレクターに就任。投資銀行部門で企業の合併・買収(M&A)助言業務のバンカーを務めていた。

  東芝は9月、半導体子会社の売却先として米ベインキャピタルが主導する日米韓連合と契約を締結、総額は2兆円で17年で国内最大のM&Aディールとなった。関係国の独禁法当局による審査を経て、3月までの売却完了を目指している。

東芝とゴールドマン

  ゴールドマンは1月までにアドバイザーに就任し、米原発事業の失敗で悪化した財務を改善するため東芝が決めた半導体部門売却の入札を手掛けてきた。売却交渉は、東芝の合弁相手である米ウエスタンデジタル(WD)が他社への売却を阻止するため裁判所に指し止めを求めたことなどから難航した。

  ブルームバーグの集計によれば、17年の日本企業のM&A助言ランキング(22日現時点)で、ゴールドマンは2位に着け過去6年間の最上位となっている。16年は5位だった。

  また、ゴールドマンは東芝が海外ファンドなどから6000億円の資金を調達した第三者当増資でも単独主幹事を務めるなど、東芝の経営再建に絡む案件で存在感を示している。関係者への取材によればゴールドマンはこの増資で200億円規模の手数料を得た。

英語記事:Goldman Banker Who Worked on Toshiba Chip Division Sale Resigns

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