「シティーはあなた方にも不可欠」-EUの実質的バンカーと英首相

  • シティーは欧州に金融資本を提供する重要な主体だとメイ首相
  • 金融の最も複雑な部分を担う能力をロンドンは備えていると中銀総裁

英国との離脱交渉を担当する欧州連合(EU)のバルニエ首席交渉官が、英金融セクターを巡る特別な取り決めはあり得ないと語ったその翌日、シティー(英金融街)がEUを必要としているのと同じようにEUもシティーを必要としているというメッセージが英国側から投げ返された。

  メイ英首相は20日の議会の委員会で、「シティー・オブ・ロンドンは、実質的に欧州のバンカーだ。欧州に金融資本を提供する重要な主体であり、シティーが果たす役割に関する認識はさらに高まるだろう」と述べた。

  これに先立ち、イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー 総裁も議会の質疑で、ロンドンは「金融の最も複雑な部分、ホールセール市場、株式の引き受け業務、デリバティブ(金融派生商品)、為替トレーディング」を扱っており、そうしたビジネスに十分対応できる能力をロンドンが備えていることは、英国の規制・監督制度を見れば分かる」と主張した。

  バルニエ氏は今週の英紙ガーディアンとのインタビューで、過去の例を見ても、通商協定に金融サービスが含まれることはあり得ないと発言。これに対し、カーニー総裁は「過去になされなかったという理由だけで、将来もできないという主張は受け入れられない」と反論した。

原題:Britain to EU: You Need Our Banks as Much as They Need You (1)(抜粋)

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