中国:今後3年は金融リスク抑制に重点-中央経済工作会議閉幕

  • 金融リスクと環境汚染、貧困との「3大戦闘」に勝利すること目指す
  • 18年も慎重かつ中立的な金融政策スタンスが続くこと示唆

中国指導部は20日、年次の中央経済工作会議を終えた。金融リスクと環境汚染、貧困との「3大戦闘」に勝利するため、3年に及ぶ対策を講じると表明。金融政策については来年も「慎重かつ中立」を維持することを示唆した。

  国営新華社通信が20日報じた同会議後の声明によると、習近平総書記(国家主席)率いる経済政策立案者らは、「金融リスクの防止と制御を中心とした主要リスクの防止・解決に向けて闘い抜く」ことで一致した。今後3年間、中国は金融リスクを抑制し、ファイナンスと実体経済の間での「好循環」を後押しすることを目指す方針。

  中国当局は過去2年使ってきた徹底したレバレッジ縮小に関する文言を繰り返さなかった。金融システムのリスクへの言及が目立ち、向こう1年もこの点に圧力がかかることを示唆している。また、慎重かつ中立的な金融政策スタンスにあらためて言及したことは、政策当局が今後も信用の伸びと環境汚染の業種を抑えつつ、経済成長の過度な鈍化も避けることを目指すことを示している。

  ソシエテ・ジェネラルの中国担当チーフエコノミスト、姚煒氏(パリ在勤)は「声明は企業のレバレッジ縮小に言及しておらず、当面は金融リスクの低減が優先事項になることを示唆している」と分析した上で、「これはより現実的なアプローチだ」と評価した。

  中国は高い質を伴った発展と一段の供給サイドの構造改革推進に向けたメカニズムを構築、改善する必要があると声明は指摘。当局者は2018年に複数の手段を通じて住宅供給を確保し、購入と賃貸の両方を促すシステムの導入に向けた動きを加速することでも合意した。

  マッコーリー・セキュリティーズの中国担当チーフエコノミスト、胡偉俊氏(香港在勤)はリポートで、「過去5年の最優先事項は権力固めだった。そのため、安定した経済状況をつくり出すために不動産やインフラ面で刺激策が講じられてきた」と指摘。当局は現在、「この5年にわたって積み上がったリスクの抑制に熱心だ。従って今後5年の成長率は金融のメルトダウンを招かずにより持続的となる可能性がある」と記した。

原題:China’s Policy Makers Signal Three-Year Financial Risk Campaign(抜粋)

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