メイ英首相、政権ナンバー2失う-ポルノ画像巡る説明で盟友が辞任

  • グリーン筆頭国務相が辞任-誤解招くような主張したと首相官邸
  • グリーン氏はポルノ画像をダウンロードしたり見た事実ないと主張

メイ英首相

Photographer: Jasper Juinen/Bloomberg

メイ英政権のナンバー2であるダミアン・グリーン筆頭国務相が辞任した。グリーン氏の議会内事務所のコンピューターの一つにポルノ画像が保存されていたことについて同氏が誤解を招くような発言をしたとの調査結果を受けた。

  メイ首相はグリーン氏に辞任を促す書簡で「われわれは政治人生において一貫して友人、同僚であった」とし、「これを書くのは極めて残念だ」と記した。首相官邸が書簡を公表した。

  メイ首相は今回、英国の欧州連合(EU)離脱を導く方策と弱体化した権力基盤の立て直しを模索する中で、政権の最も忠実なメンバーの1人を失ったことになる。グリーン氏(61)はメイ首相にとりオックスフォード大学時代からの知り合いで政治上の盟友。与党・保守党の過半数割れを招いた6月の総選挙後に筆頭国務相として入閣していた。メイ氏の信任が厚く、各分野の全般的なまとめ役、助言者であったグリーン氏の代わりを現政権内の誰が今後務めることになるのかは明確でない。

  グリーン氏を巡っては、ジャーナリストで保守党の活動家である30歳年下のケイト・モルトビー氏を2015年に酒を飲みに連れ出した際の性的スキャンダルが取り沙汰されていた。グリーン氏はこのスキャンダルを否定したが、メイ首相は閣僚に求められる規範に抵触していないかを調べるよう政府当局者に指示した。その調査過程で、08年にグリーン氏事務所のコンピューター内でポルノ画像が見つかっていたとの疑惑が明らかになった。

  グリーン氏は先月、コンピューター内で何が見つかったか知らされていないと2回にわたって主張。しかし首相官邸が公表した書簡は「ロンドン警視庁はこの画像の存在を本人に以前伝えていた」とし、同氏の発言を「不正確で誤解を招く可能性がある」と断じた。グリーン氏は辞任表明の書簡で、ポルノ画像をダウンロードしたり見たりしたことはないと釈明した。

  官邸はまた書簡でモルトビー氏の主張については「明確な結論に達することはできなかった」としながらも、「その説明には説得力がある」としている。

原題:May’s Top Cabinet Ally Damian Green Quits After Porn Claims (1)(抜粋)

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