12月20日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数は3日続落、国債利回り上昇でユーロは高い

  20日のニューヨーク外国為替市場ではドルが3日続落。世界的に債券安となり、米税制改革法案が成立に近づく中で、ドルは小幅に下げた。一方、ユーロはドルに対し値上がりし、ほぼ3週間ぶり高値をつけた。

  ドルは主要10通貨の大半に対して値下がりしたが、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は小幅な下げにとどまった。一方、ユーロ圏中核国債の利回りがその他国債を上回る上昇となり、ユーロは主要10通貨の9通貨に対して上昇。中でもノルウェー・クローネ、スイス・フラン、円に対しての上昇率が高く、ユーロは対円で2年2カ月ぶり高値。

  米上院で可決済みの税制改革法案はこの日下院が再採決で可決し、トランプ大統領に送付された。

  ニューヨーク時間午後4時40分現在、ドル指数は前日比0.1%低下。ドルは対ユーロで0.3%安の1ユーロ=1.1871ドル。対円では0.5%上げて1ドル=113円41銭。
  ユーロは対スイス・フランで12月1日につけた高値の1ユーロ=1.1737フランに肉薄した。この水準は、スイス国立銀行(中央銀行)が対ユーロ相場の上限を撤廃して以降の高値。

  週内には7-9月(第3四半期)実質国内総生産、フィラデルフィア連銀製造業景況指数、個人消費支出(PCE)物価指数などの米経済指標が発表される予定。

欧州時間の取引

  年末を控えて商いが薄く、流動性も平均以下となる中で、ドル指数には落ち着きがみられた。トレーダーは米経済指標とホワイトハウスの動きから手掛かり材料を見出そうとしていた。米税制改革法案が成立に近づき、投資家の注目はインフラ投資、福祉、保護主義に関連した米政権関係者発言や、週内に発表予定の成長・インフレ関連指標に向かい始めた。ロンドンと欧州のトレーダーは、市場は完全にクリスマス休暇モードで、新たな持ち高を形成しようとする動きは着実に減っていると指摘した。
原題:Dollar Declines, Euro Advances Amid Global Bond Selloff(抜粋)
Dollar Steadies Before U.S. Data as FX Volumes Keep Dropping(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株もみ合い、国債は大幅安-税制法案が可決

  20日の米株式相場はもみ合い。一方で米国債利回りは9カ月ぶり高水準に上昇した。米下院はこの日、税制改革法案を再可決し、トランプ大統領に送付した。

  • 米国株はもみ合い、消費関連や不動産が安い
  • 米国債は大幅安-10年債利回り2.50%
  • NY原油は続伸、米在庫が大幅減-輸出は急増
  • NY金は上昇、ETF通じた保有量は3カ月ぶり低水準

  S&P500種株価指数はほぼ変わらず。消費関連株や不動産株の下落も全体の重しとなった。一方でエネルギーや通信は上昇した。

  米上院は20日未明に税制改革法案を可決。その後、下院も可決した。下院は19日にいったん可決していたが、手続き上の不備が判明したことから20日にあらためて採決した。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%下落の2679.25。ダウ工業株30種平均は28.10ドル(0.1%)下げて24726.65ドル。ニューヨーク時間午後4時32分現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.50%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続伸。約2週間ぶりの高値となった。米エネルギー情報局(EIA)の統計で原油在庫が4カ月ぶりの大幅減少となった一方、輸出は急増したことが示された。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比53セント(0.9%)高の1バレル=58.09ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント2月限は76セント上げて64.56ドル。

  ニューヨーク金相場は上昇。金連動型上場投資信託(ETF)「SPDRゴールド・シェアーズ」を通じた金保有量は2日連続で減少し、3カ月ぶりの低水準となった。米税制改革で企業利益が押し上げられるとの楽観を背景に株価は最高値圏にあり、金など逃避先資産の需要は減退した。ニューヨーク時間午後2時15分現在、金スポット相場は前日比0.3%高の1オンス=1265.91ドル。四半期ベースではこれまで1.1%下落している。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日比0.4%上げて1269.60ドルで終了した。

  ワシントン・クロッシング・アドバイザーズのシニアポートフォリオマネジャー、ケビン・キャロン氏は「税制改革法案の可決で、市場はお祝いムードになると期待もあろう」とした上で、「だが実際のところ多くは、この瞬間を見越してここ1年ほど展開されてきたドラマの一部だ。市場としては既に織り込んでいた状況が実際に起きたということだ」と続けた
原題:Bonds Tumble, Equities Mixed as Tax Bill Passes: Markets Wrap(抜粋)
Crude Climbs as U.S. Storage Nose Dives and Foreign Orders Jump
SPDR Gold Holdings Sag to Three-Month Low as Buyers Exit Bullion

◎欧州株:ストックス600が3週間ぶり大幅安、テクノロジー下落響く

  20日の欧州株式相場は、指標のストックス600指数が続落。ユーロ上昇に加え、テクノロジー株の下げが指数を圧迫した。

  ストックス600指数は前日比0.7%安の388.37と、12月1日以来の大幅下落。業種別19指数のうち17業種が値下がりした。テクノロジー銘柄指数は1.3%安。

  英FTSE100は0.3%安、フランスCAC40は0.6%安、ドイツDAXは1.1%安。

  個別では、シュタインホフ・インターナショナル・ホールディングスが35%下落した。
原題:Europe Stocks Fall Most in Three Weeks as Euro Gains, TechDips(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債の売り続く、来年の供給増加を警戒

  20日の欧州債市場では、ポルトガル国債を除き軒並み下落した。21日が年内最終日となるECBの公的部門債券買い入れに注目が移ったほか、来年に供給が増えることも意識された。

  ドイツ10年債には一連の売りが入り、利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.43%で11月14日以来の高水準。

  ECBが金利を10bp引き上げる時期の予想は、短期金融市場の織り込み具合では2019年3月と、2日前の同年7月から前倒し。

  利回り曲線は朝方フラット化したものの、ドイツ長期債の供給に焦点が移りスティープ化に転じた。2年債と10年債のスプレッドが最も拡大した。

  ポルトガル債は逆行高。15日のフィッチ・レーティングスによる格上げを受け、イタリア債に対して引き続きアウトパフォームした。
原題:Bunds Extend Year-End Decline: End of Day Curves, Spreads(抜粋)

(外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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