債券トレーダーが絶妙投資、68億円利益-30年債利回り急上昇を予見か

  • 米国の30年国債利回りは18、19日の合計で13bp上昇
  • 投機家による米国債先物の買い越しは12日現在で過去最高に近い水準

A trader works on the floor of the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S..

Photographer:Jin Lee/Bloomberg

絶妙のタイミングで米国債相場の急落に賭けたある債券トレーダーが、その投資のおかげで約6000万ドル(約68億円)の利益を手にする状況にある。

  米国の30年国債利回りは18、19日の合計で13ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、2営業日としては1年ぶりの上昇幅を記録。米国債先物のロングを積み上げていたヘッジファンドや他の大口投機家など一部の投資家は相場急落で痛みを被った。米商品先物取引委員会(CFTC)の取組高週間報告によれば、投機家による米国債先物の買い越しは12日現在で過去最高に近い水準となっていた。

  だが、少なくとも先週積み上げられた一つの大きなポジションには、先見の明があったように思われる。取引の事情に詳しいトレーダーの1人によれば、30年国債の利回り上昇に伴い、長めの国債価格が下落すると見越した誰かが、平均価格1’04ティックで国債先物のプットオプション(売る権利)5万枚を買った。30年国債利回りが今週持続的に上昇し、19日の取引終了時点で2.82%に達する状況で、プットオプションの価格は2’21ティックに値上がりし、約6000万ドルの利益がもたらされた。

  BMOキャピタル・マーケッツのストラテジスト、イアン・リンゲン氏とアーロン・コリ氏は19日のリポートで、「われわれは長期的なフラット化の見通しに自信を持っているが、税制改革法案を巡るヘッドラインや可能性が極めて低いイールドカーブの例外日の出現、ポジションの積み上がりを併せて考えると、フラット化に向かう前に実質的な調整が起きる余地が幾分ありそうだ」と指摘した。

原題:Trader Turns $60 Million Profit in Sharpest Bond Selloff of 2017(抜粋)

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