カタルーニャ、待ち受けるのは一層の混乱か-21日の州議会選後

  • 世論調査では独立支持3党がわずかに過半数を確保する見通し
  • 残り半分の支持がなければ独立進めるのは不可能-カサスノバス教授

スペインのラホイ首相がカタルーニャ自治州議会選挙の実施に踏み切った目的は、独立宣言後に同州が陥った政治的混乱を収拾するためだったはずだ。

  だが、混乱は一層深まりそうな様相だ。選挙戦は相互不信と内紛にまみれており、21日の州議会選で明確な勝者が生まれない公算が大きい。

ラホイ首相(12月17日)

撮影: LLUIS GENE/AFP

  選挙前最後の世論調査によると、定数135議席のカタルーニャ州議会で独立を支持する3党が合計でわずかながら過半数を確保する見通しだが、連立政権を発足できる情勢には程遠い。

  ベルギーに出国したプチデモン前州首相率いる企業寄りの政党は、急進的なCUPと独立への姿勢を巡り仲たがいしたままで、同じく独立派で幹部がマドリードで収監されたカタルーニャ共和主義左翼とも関係が悪化。7つの世論調査中央値ではスペイン残留支持派に対する独立派のリードは3ポイントでしかなく、第一党の座は残留派のシウダダノスが確保する見込みだ。

  バルセロナのポンペウ・ファブラ大学のギレム・ロペス・カサスノバス教授(経済学)は「この泥沼を抜け出すには、高水準の創造性と柔軟性が必要になる」と指摘。「たとえ独立支持勢力が過半数の票を得たとしても、残り半分の支持がなければ独立を進めるのは不可能なことは過去2年間の例から明らかだ」と述べた。

原題:Catalonia’s Post-Crisis Election Is Set to Create Another Mess(抜粋)

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