12月19日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数が小幅低下、ユーロ上昇-下院は税制法案可決

  19日のニューヨーク外国為替市場ではドル指数が小幅低下。法人税引き下げを盛り込んだ税制改革法案が米下院を通過したこの日、ドルは主要10通貨に対し高安まちまちとなった。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、午後に入ってそれまでの上昇分を全て消した。税制改革法案は下院を通過。ただその後、米上院予算委員会の民主党トップであるサンダース議員は声明で、上院側がバード・ルールに反する条項を見つけ、上院は税制改革法案の採決の前にこれを法案から削除する必要があると説明。上院で法案が修正されれば、下院は修正内容を承認するため再度採決が必要だとした。

  ニューヨーク時間午後4時30分現在、ドル指数は前日比0.1%低下。ドルは対円で0.3%上げて1ドル=112円90銭。対ユーロでは0.5%安の1ユーロ=1.1840ドル。

  ユーロは主要10通貨全てに対して上昇。ドルに対しては午後に1ユーロ=1.1849ドルで日中高値をつけ、2日続伸となった。

  ドルは対円で上昇。日中は一時0.5%高とここ1週間余りで最大の伸びとなり、113円08銭まで買われる場面もあった。

欧州時間の取引

  米税制改革法案の上下院採決を控えて投資家が資金を引き揚げる中、ドル指数が2日続落した。欧州およびロンドン拠点のトレーダーによると、休暇シーズンを前にマクロ投資家やリアルマネー勢は影を潜め、活発な市場参加者は短期筋のみという状況下で、主要通貨は最近の取引レンジ内にとどまった。

原題:CORRECT: Dollar Sheds Gain Amid Tax Vote; Euro Advances Vs Peers(抜粋)
Dollar Winds Clock Back as Volatility Wanes Ahead of Year-End(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株と国債が下落-米税改革法案は大詰め

  19日の米金融市場では国債相場が大幅安となったほか、株式相場も下落した。米議会共和党はこの日、税制改革の実施に向けて前進した。

  米下院はこの日午後に税制改革法案をいったん可決。ただ、上院ルールに反する条項が指摘されたため、再度下院で採決する必要がある。S&P500種株価指数はこの日、3日ぶりの下落となった。前日までの2営業日では1.5%上昇していた。

  S&P500種株価指数は前日比0.3%安の2681.47。ダウ工業株30種平均は37.45ドル(0.2%)下げて24754.75ドル。ニューヨーク時間午後4時39分現在、米10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.46%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反発。1週間ぶりの高値となった。米国の原油在庫が5週連続で減少するとの見通しを背景に買いが入った。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は前日比30セント(0.5%)高の1バレル=57.46ドルで終了。同限月はこの日が最終取引日だった。中心限月の2月限は34セント高の57.56で終えた。ロンドンICEの北海ブレント2月限は39セント上げて63.80ドル。

  ニューヨーク金相場は小反落。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日比0.1%下げて1オンス=1264.20ドルで終了した。

  共和党が立法上の大きな勝利に近づく中、市場は税制改革法案が米経済にどう影響するか見極めようとしている。来年の成長には寄与すると見込まれているが、中長期的な影響はやや不透明だ。

  期間が長めの米国債は、2日間の下げとしてはここ1年で最大となった。  
原題:Stocks, Treasuries Down as House Passes Tax Law: Markets Wrap(抜粋)
House to Vote Again on Tax Bill Tomorrow After Procedural Snag
Crude Propelled Higher on Strengthening Signs of Dwindling Glut
PRECIOUS: Gold-Oil Ratio Near 2017 Low as Demand for Havens Ebbs

◎欧州株:ストックス600が下落、公益は大幅安-ユーロ上昇も響く

  19日の欧州株式相場は下落。指標のストックス600指数は5営業日で4度目の下げとなった。ユーロ相場上昇が響いたほか、公益株の大幅な下げが指数を押し下げた。

  ストックス600指数は前日比0.4%安の391.02で終了。業種別19指数のうち17業種が下落し、公益が1%安で最大の下げ。

  英FTSE100は0.1%高、ドイツDAXとフランスCAC40はそれぞれ0.7%安。

  個別では、シュタインホフ・インターナショナル・ホールディングスが20%安。

原題:European Stocks Decline as Euro Strengthens, UtilitiesRetreat(抜粋)

◎欧州債:長期債中心に売り、ECB政策委員らのタカ派発言に反応

  19日の欧州債市場では、長期債を中心に売りに押された。年末特有の閑散相場の中で複数のECB政策委員によるタカ派的なメッセージに反応した。ドイツ政府が30年債の増発を発表し、ドイツ債の供給に焦点が当たったことも地合いを悪くした。

  ドイツ国債先物の3月限は102ティック低下の162.38。ECBのハンソン、バイトマン、マクチ各政策委員の発言が響いた。午後に出来高は増加した。

  ドイツ政府の来年の債券発行予定額は1470億ユーロで、30年債の比率が拡大する。この日の30年債利回りは前日比8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.2%。

  イタリア債の下げがきつかった。10年債利回りは9bp上昇し、10月30日以来の高水準。ポルトガル債は引き続き他の周辺国債に対してアウトパフォームした。

  ECBの債券買い入れ年内最終日は21日。
原題:EGBs Decline on Hawkish ECB Signals: End of Day Curves,Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新。更新前記事では外為部分で「上院」を「下院」に訂正しました.)
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