三菱マ:子会社で新たなデータ改ざん判明、不適合品出荷先も拡大

更新日時
  • 携帯電話などに使用される平角マグネットワイヤで寸法などを改ざん
  • シール材の不適合製品の出荷先は合計で約260社に拡大

三菱マテリアルは19日、子会社の三菱電線工業で新たに検査データを改ざんした製品を出荷していたことが分かったと発表した。携帯電話などに使用される平角マグネットワイヤで、厚さなどの寸法を顧客仕様に合わせて改ざんしていた。出荷先企業は5社。顧客と安全性の確認を進めている。

  12日にデータ改ざんの疑いがあるとの報告を受け、2016年12月1日から17年11月30日までに出荷したマグネットワイヤを調査した。該当期間の売上高7億8400万円のうち約1%に当たる製品でデータ改ざんの事実があったとみている。

  また、すでにデータ改ざんが明らかになっているゴム素材の油や水、空気の漏れ止め用シール材において問題製品の出荷先229社以外にも、引っ張り具合などの検査の一部を実施していない不適合品を出荷していた可能性があると発表した。シール材の不適合製品の出荷先は合計で約260社に拡大。15年4月1日から17年9月30日までに出荷した全シール材の納入先462社を対象に顧客の特定作業と安全確認を進めている。

  会見した三菱マの竹内章社長は新たな事案が判明したことについて「深刻に捉えている。グループの総力を挙げて早期に解決したい」と述べた。不正が起きた原因や背景については、調査委員会に事実関係の把握と原因究明を委ねているとした上で「詳細な事実関係を把握していない。現段階ではコメントを控える」と述べるにとどめた。

  三菱マは11月24日、三菱電線と三菱伸銅の両子会社で品質データの改ざんがあったと発表。社外弁護士を交えた調査委員会が原因などの究明を進めている。三菱伸銅によるデータ改ざんした黄銅条や銅条製品の出荷先29社のうち安全性確認を終了、あるいは当面問題はないと判断している企業は17社だという。

  三菱マは同社の全工場や子会社で過去2年間を対象に実施した書面調査で、国内製造拠点8拠点と国内外の子会社3社について、工程変更手続きの遅れや漏れ、測定方法などに誤りがあった事例が分かったとも発表した。これらについては、いずれもデータ改ざんの事実はないとしている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE