ドル・円は112円台半ば、米税制改革期待が支えも上値は限定

更新日時
  • 午前に付けた112円67銭を高値に15銭の値動き
  • 税制改革はほぼ織り込み済み、113円乗せには時間切れも-ソニーFH

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=112円台半ばで推移。米税制改革の年内成立への期待が支えとなる一方、新たにドルを買い上げる材料は乏しい状況で、上値は限定的となった。

  19日午後3時55分現在のドル・円は前日比変わらずの112円55銭。午前に付けた112円67銭を日中高値にもみ合いに終始し、午後に弱含んだ場面でも下値は112円52銭と値幅は15銭にとどまった。

  ソニーフィナンシャルホールディングス金融市場調査部の尾河真樹部長は、米連邦公開市場委員会(FOMC)など一連のイベントを無事通過し、米税制改革もほぼ織り込んだ状態で、「ここからものすごく動くネタはない」と指摘。「少なくとも市場心理は悪くないはずで、ドル・円も113円台に乗せるぐらいはあってもおかしくないと思うが、ここまで動かないと時間切れになってしまう感じがする」と話した。

 
  米下院は税制改革法案の採決を19日に行う予定で、可決後に上院に送付される。上院は20日までに採決を実施する計画。上院共和党は、態度を保留していたコリンズ議員(メーン州)が支持を表明したことで、可決に必要な票数をほぼ確保した。

  前日の米国市場では税制法案成立への期待から米国株が最高値を更新。米10年債利回りは2.39%と前日から4ベーシスポイント(bp)上昇した。19日の時間外取引では2.4%に迫った後、伸び悩んだ。東京株式相場は上昇して始まったが、その後マイナスに転じた。

  東海東京調査センターの柴田秀樹金利・為替シニアストラテジストは、米長期金利の上昇でドルは下がらない状況だが、「市場参加者が少なく、買う人も減っているので上がらない」と説明。「米税制改革法案は織り込み済みなので、これで115円を超えることはないと思う」と話した。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドルスポット指数はほぼ横ばい圏で推移。ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.17ドル後半で強含む展開となった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE