クリスマス直前はお買い得-宝石の賢い買い方を学ぼう

  • 「FDギャラリー」のフィオナ・ドラッケンミラー氏が指南
  • 加熱・非加熱ルビーの違い、エメラルドのオイル処理はご存知?

クリスマスが近づいている。特別な人に特別なプレゼントをするのに最適のシーズンだ。ジュエリーは男性であってもパーソナルなスタイルを強烈に表現する。だが、それだけに贈り物として選ぶのは難しい。この難題を克服するためには、ちょっとした努力が必要だ。

ミャンマー産ルビーを使ったカルティエのリング(エジプトリバイバルスタイル)

出所:ファルコーネ・スタジオ

  大事なのは、あなたが知らないことを知ることだ。そこで「FDギャラリー」のフィオナ・ドラッケンミラー氏に会うためニューヨークにある彼女のアッパーイーストサイドの店を訪れた。宝石購入で大切なことを教えてもらうためだ。店内は高価な宝石類でいっぱいだ。彼女のクライアントは地元のニューヨークのみならず、フランスの資本家やアジアの若い起業家、イタリアの有力者など世界中に広がる。

見るだけでは分からない

FDギャラリー(マンハッタンのアッパーイーストサイド)

撮影:Stephanie Hedges

  加熱ルビーと非加熱ルビーの違いや、エメラルドのオイル処理はご存知だろうか。こうしたエンハンスメントは宝石の価値を大きく左右する。「宝石の色を強めるため、人々は宝石を何百年も加熱してきましたが、ミャンマー産の非加熱ルビーは、アフリカ産の加熱ルビーの10倍から20倍の価値があるでしょう」。

フィオナ・ドラッケンミラー氏

出所:FDギャラリー

  エメラルドの表面にはたいてい最初から小さなひびや傷があるが、宝石商はオイル処理でそうした亀裂を目立たなくする。オイル処理されていないエメラルドは、処理済みのエメラルドより当然、価値が高い。「見て分かるものではありません」。

  品質を確認するのに最良の方法は売り手に直接尋ねることだ。原産地はどこかや、どのようにして取り扱われてきたのか質問したり、証明・保証書類を見せてもらうよう頼むことだ。知り合いに専門家か宝石に詳しい友人がいれば、セカンドオピニオンを得るため一緒に宝石店に行ってもらうのもいい。

マディソン街や5番街がベストとは限らない

  ハリー・ウィンストンやティファニー、ミキモトといった有名ブランドが販売するジュエリーは美しく高価だが、その価格には豪華な店舗の賃貸料や維持費、宣伝広告費といった追加コストが含まれており、また有名ブランドだからといって最高品質のジュエリーを必ずしも提供しているわけではない。公正な価格で最高の本物を見つけるには、小さなブティックや信頼できるプライベートディーラー、オークション、エステートセールにも当たってみることだ。「できるだけ多くのことを学び、信用できる人を見つけてください。その人はあなたが学ぶのを助けてもくれるでしょう」。

 

大型店よりも小さなブティックで価値あるジュリーが見つかることも

撮影:Stephanie Hedges

オークションでは辛抱強く

  一般的にサザビーズやフィリップス、ボナムズ、クリスティーズなどによる大掛かりな宝石オークションは、11月にジュネーブで始まり、12月いっぱい続く。 ドラッケンミラー氏によれば、業界関係者はオークションの最初に「積極的に関与する」が、それから引き揚げてしまう。そうした関係者がすでにお金を使い果たしたか、関心が別の物に向かっている「クリスマスの1週間前はお買い得品を見つけやすい」のだそうだ。

FDギャラリーは希少なダイヤやビンテージジュエリー、時計や美術品を扱う

撮影:Stephanie Hedges

古い証明書は拒否

  どんな宝石であれ常に本物であるという証明・保証書を請求することだ。米国宝石学会(GIA)の信頼性が最も高いが、信頼できる専門機関の証明書は必須だ。またその証明書が最新のものであることも重要だ。2年前の証明書ならいいが、10年前のはだめだ。最近の数年間で、鑑定・鑑別技術は飛躍的に進歩している。

ヴァンクリーフ&アーペルのバレリーナブローチ

出所:ファルコーネ・スタジオ

  「ディーラーがルビーやサファイアを売ろうと2008年の証明書を見せても、私なら信用しません。08年にカシミール産だとされていたルビーが、今はマダガスカル産だと判明しています。アフリカ産の価値はカシミール産の10分の1です」。

需給の法則

  カルティエやヴァンクリーフ&アーペルの最高級ビンテージジュエリーは年ごとに供給が減少する一方で、アジアの買い手による旺盛な需要は続いている。ティファニーやエルメス・インターナショナル、シャネルといったブランドも人気だ。不均衡は価格を押し上げる。需給の法則を過小評価してはいけない。

カルティエのルビーとダイヤのイヤクリップ

出典:ファルコーネ・スタジオ

相手を知ること

  せっかくプレゼントとして宝石を買っても、贈る相手に似合わなければ台無しだ。「プレゼントする相手のライフスタイルを知ってください。活発な女性ですか。手仕事をする女性なら軽くて丈夫なジュエリーがいいかもしれません」。ガーネットやオパール、ゴールドではなく、チタンやプラチナ、ダイヤモンドといった選択肢もあるという。

写真家:Stephanie Hedges

歴史を少し勉強する

  ドラッケンミラー氏はわれわれにジュエリーの歴史を学ぶようにとの宿題を課した。「歴史は価値を高め、来歴は重要」だという極めてシンプルな理由からだ。

原題:You’re Buying Jewelry Wrong: Advice From Fiona Druckenmiller(抜粋)

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