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【個別銘柄】ゼネコン下落、日触媒大幅安、米承認のサイバダイは急騰

更新日時
  • 建設が業種別下落率1位、大林組が4社での受注調整認めたとの報道
  • サイバダイ:「HAL」の下肢タイプが米FDAから市販承認取得

19日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  建設株:大成建設(1801)が前日比6.3%安の5650円、鹿島(1812)は5.2%安の1066円、清水建設(1803)が2.8%安の1169円、大林組(1802)が1.3%安の1362円。リニア中央新幹線の建設工事を巡る不正受注事件で、大林組が大手ゼネコン4社で不正な受注調整をしていたことを認め、課徴金減免制度に基づき、公正取引委員会に違反を自主申告していたことが分かったと19日に読売新聞が報道。下げが大きかった鹿島と大成建は、UBS証券が投資判断を「中立」から「売り」に下げる材料もあった。

  日本触媒(4114):6.5%安の7540円。ゴールドマン・サックス証券は、日触媒とダイセル(4202)の投資判断を「買い」から「中立」に下げた。両社の技術力や製品のコア競争力に疑いの余地はないが、主原料価格の上昇が顕在化している点が今下期から来期にかけての懸念材料とみる。また、日触媒の高吸水性樹脂(SAP)、ダイセルのフィルタートウなど主力製品のグローバルの需給バランスや競争環境は従来想定ほど回復に向かっていないため、原料高を打ち消す値上げの実施も難しい環境としている。ダイセルも3.3%安の1277円。

  CYBERDYNE(7779):9.7%高の1825円。ロボットスーツ「HAL」の医療用下肢タイプについて、米国食品医薬品局(FDA)から医療機器としての市販承認を取得した。SMBC日興証券は、承認取得は一つの重要な転換点と指摘。株式市場では半信半疑な部分もあったが、他の製品とは一線を画すことが認められた点を特にポジティブに捉えたい、と評価した。

  ラウンドワン(4680):7.7%高の1891円。大和証券は投資判断を「3(中立)」から「1(買い)」へ2段階、目標株価を1000円から2700円に上げた。ボウリング、カラオケの小学生以下無料キャンペーンなど対ファミリー層の訴求力が既存店業績の力強い回復に寄与、北米店舗の利益貢献も始まり、18年3月期の営業利益予想を81億円から97億3000万円に増額(会社計画は前期比21%増の81億500万円)、来期を89億円から121億円に変更した。

  ヤマダ電機(9831):2.9%安の614円。メリルリンチ日本証券は投資判断「アンダーパフォーム」、目標株価500円で投資評価を再開した。ネット購入に対する消費者の心理的ハードルが低下、今後4年で3300億円超の売り上げが家電量販店からEコマースに流出し、同社の売り上げ停滞が続くとみる。18年3月期の営業利益予想は前期比7.8%減の534億円(会社計画は29%増の746億円)、来期は547億円、再来期は562億円を見込む。

  北越紀州製紙(3865):3.0%高の650円。連結子会社と三菱商事パッケージングが共同で、イタリアの大手無菌充填システムサプライヤーのIPIと独占販売契約を結んだ。販売するのはIPIのアセプティック飲料用紙容器、無菌充填システムで、今後乳業メーカーや食品・飲料メーカー向けに販売を開始する。IPIは世界40カ国以上に納入実績を持つ。

  三菱自動車(7211):2.1%高の815円。格付け会社のS&Pグローバル・レーティングは長期会社格付けを「BBー」から「BB」に上げた。日産自動車が筆頭株主となって以来、組織体制や事業運営の改革に取り組み、社内プロセスや採算管理の精緻化が進んでいると判断。格付け見通しも「ポジティブ」とした。

  日本光電(6849):6.4%高の2748円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を「中立」から「オーバーウエート」、目標株価を2630円から3190円に上げた。来年4月の診療報酬本体の改定率は前回(プラス0.49%)を上回る0.5%強のプラス改定となる可能性が高く、国内病院設備投資の持続的な回復を予想。来年1ー3月期に国内で上市予定の生体情報モニターの新製品効果なども好業績に寄与する、とみる。18年3月期の営業利益予想を147億円から会社計画と同じ150億円(前期比10%増)、来期を159億円から170億円、再来期を169億円から190億円に増額した。

  イオンモール(8905):4.0%高の2253円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を「中立」から「オーバーウエート」、目標株価を2090円から2560円に上げた。国内のモール既存店と新生OPAを中心に収益安定化の兆しがあり、来期の営業利益成長率が高い同社は不動産セクターで相対的に選好されるとみる。19年2月期の営業利益予想を545億円から555億円、再来期を575億円から595億円に増額。

  ダイヘン(6622):2.2%高の1020円。大和証券は投資判断を新規に「2(アウトパフォーム)」、目標株価を1200円とした。世界3位の高周波電源システム、世界トップのアーク溶接ロボットの好調などを背景に2桁増益が続くと予想。高シェア製品が多く、バランスの取れた事業ポートフォリオと評価した。18年3月期の営業利益は110億円と予想(会社計画は前期比15%増の100億円)、来期131億円、再来期は148億円を見込む。

  ファンコミュニケーションズ(2461):6.1%安の904円。いちよし経済研究所は、米アップルの新オペレーティングシステム(OS)にトラッキング防止機能(ITP)が追加されたことに伴い、成果報酬型広告サービスの成果報酬が減るなどの影響が出て、業績が一時的に鈍化するとみる。17年12月期の営業利益予想を68億円から前期比0.4%減の58億円(会社計画は8.1%増の62億9500万円)、来期は81億円から70億円、再来期は94億円から85億円に減額した。

  オープンドア(3926):12%高の7070円。中国最大のオンライン旅行会社Ctripと提携し、CtripのTrip.comが取り扱う日本国内の宿泊プランを、同社の宿泊施設などの比較サービス「トラベルコ」に加えたと発表。価格面で利点が大きい宿泊商品を提供することが可能になったとしている。

  タカキタ(6325):8.7%高の1025円。立花証券は目標株価を640円から1080円に引き上げ、投資判断「強気」を継続した。主力の農業機械事業は、国内は新製品効果や「畜産クラスター事業」による補助金効果で伸び、海外も中国向けが伸長、来期にかけて拡大基調が継続するとみる。同証による18年3月期の営業利益予想は前期比24%増の9億9000万円(会社計画は8億円)、来期は10億8000万円。

  ナレッジスイート(3999):18日にマザーズに新規上場、上場2日目に形成された初値は公開価格2000円に対し2.5倍の5010円。営業支援や顧客管理などビジネスに必要なアプリケーションをパッケージで提供する「Knowledge Suite」など、クラウドコンピューティング形式の営業支援システムの開発、販売を手掛ける。18年9月期の売上高計画は前期比12%増の8億8500万円、営業利益は11%増の1億7200万円。終値は4475円。

  すららネット(3998):18日にマザーズに新規上場、上場2日目に形成された初値は公開価格2040円に対し2.1倍の4345円。インターネットを通じゲーム感覚で学べる対話型デジタル教材「すらら」を展開、学校や学習塾向けコンサルタントも手掛ける。17年12月期の売上高計画は前期比23%増の7億1700万円、営業利益は27%増の1億300万円。終値は3675円。

  みらいワークス(6563):19日にマザーズに新規上場、公開価格の1840円に対し2.3倍の4235円買い気配のまま取引終了。コンサルタントのビジネスマッチングサービス「FreeConsultant.jp」を運営、登録数は6100人を超す。18年9月期の売上高計画は前期比32%増の30億円、営業利益は23%増の1億5300万円。

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