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黒田総裁の再任「確率はかなり高い」、安倍首相が信頼-河合東大教授

  • 13年は2月に人事固める、エコノミストの間でも再任の見方が大勢
  • リバーサル・レートへの臆測に違和感、出口はまだまだ先
黒田総裁

黒田総裁

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
黒田総裁
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

日本銀行の黒田東彦総裁は来年4月の任期満了後も再任され、金融政策のかじ取りを任されると日銀参与を務める東京大学の河合正弘特任教授はみている。

  河合氏は18日のインタビューで、安倍晋三首相は麻生太郎財務相とともにデフレ脱却へ向けた経済政策を続けると指摘。黒田氏の手腕は2人から信頼されているため「黒田総裁しかいない」とし、再任の「確率はかなり高い」と述べた。

  物価目標2%に達しない中、金融緩和を「早く店じまいする状況はありえない」と河合氏はみている。「出口の一歩はまだまだ先」とした上で、黒田総裁や金融政策を変えることは「今までやってきたことを無にしてしまう」との見解を示した。

  総裁の条件として、国際的なネットワークの重要性が指摘されており、黒田氏の存在は貴重だとも語った。

  任期満了まで4カ月を切り、市場の関心は黒田氏の後継問題に集まっている。エコノミストへの調査では、黒田総裁が再任されるとの見方が大勢。2013年3月に黒田氏が就任した際は、安倍首相は2月に人事を固めた。

  河合氏によれば、次期日銀総裁の決定では、財政面から協力してデフレ脱却に取り組む麻生財務相の意向も重要になるという。麻生氏は11月の記者会見で、黒田氏は金融政策を大きく変え、日本経済の改善に寄与したとの考えを示した。

  黒田総裁が11月に低金利が金融仲介機能を阻害するリバーサル・レートに言及したことで、市場では長期金利引き上げに向けた布石との見方が浮上している。だが、河合氏は、黒田総裁の下での日銀は00年のゼロ金利解除や06年の量的緩和解除の失敗を繰り返さないよう細心の注意を払っていると述べ、物価上昇率が1%を下回る状況で出口へ向けた臆測が出ることに「違和感を感じる」と話した。

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