北朝鮮ミサイルに対応、イージスアショア2基導入を閣議決定-政府

  • 陸上自衛隊が保持、弾道ミサイル防衛能力の抜本的な向上図る
  • 来年度予算案に約7.3億円、今年度補正案も経費計上目指す-防衛省

Launch of the Hwasong-15 missile.

Photographer: KCNA/AFP via Getty Images
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政府は19日の閣議で、米国製の陸上配備型イージス・システム(イージス・アショア)2基の導入を閣議決定した。北朝鮮の核・ミサイル開発の進展を受け、弾道ミサイル防衛能力の抜本的な向上を図るのが目的で、陸上自衛隊が運用する。

  小野寺五典防衛相は10日の記者会見で、北朝鮮の弾道ミサイルへの対応について「一刻も早く、全国を常時・持続的に防護する能力を抜本的に強化させ、国民の生命、わが国の領土・領海・領空を守り抜く」と強調。来年度予算案に地質・測量調査、施設の基本設計などで約7.3億円、今年度補正予算案でも関連経費を可能な限り盛り込むよう調整していることを明らかにしていた。

  イージス・アショアはイージス艦に搭載している迎撃ミサイルを陸上で展開させるシステム。北朝鮮のミサイル発射に24時間の監視体制が必要となる中、海上での運用と比べて隊員の負担を軽減できるなどの利点がある。

  共同通信によると、防衛省は12日、イージス・アショアの取得費は1基あたり1000億円弱と自民党の会議で説明した。米国のトランプ大統領は11月の日米首脳会談後に行った共同会見で、日本が米国から軍の装備品を購入するよう促した。安倍首相は北朝鮮情勢が緊迫化する中、ミサイル防衛体制強化のために米からさらに装備品を購入していくことになるとの見通しを示していた。

  北朝鮮は今年、ミサイル発射を活発化させて大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発を進めたほか、6回目の核実験も強行した。朝鮮中央通信(KCNA)は9月、「日本列島は核爆弾により海に沈められなければならない」とする北朝鮮の朝鮮アジア太平洋平和委員会による報道官声明を伝えた。
  

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