12月18日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル反落、時期的な薄商い-南ア・ランドは大幅高

  18日のニューヨーク外国為替市場ではドルが反落。クリスマス休暇を控え薄商いとなる中、ドル指数は3営業日ぶりに下げた。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.5%安まで下落。米国債利回りが一部上昇するのに伴い、ドル指数は下げ幅を縮小した。ドルは主要10通貨の大半に対して下げ、特にスウェーデン・クローナ、ポンド、スイス・フランに対しての下落が目立った。新興国通貨では南アフリカ・ランドが大きく上昇。与党アフリカ民族会議(ANC)がズマ大統領の後継者となる新議長(党首)にラマポーザ副大統領を選出したことが手掛かりとなった。

  ニューヨーク時間午後4時30分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.2%下落。ドルは対円で0.1%未満下げて1ドル=112円58銭。対ユーロでは0.3%安の1ユーロ=1.1782ドル。

  この日のドルの下落は、税制改革の動きに関連する「うわさで買って事実で売る」動きがみられる中、ドル買い持ち高の巻き戻しに関連している可能性があると、トレーダーの1人は指摘した。

  全米ホームビルダー協会(NAHB)とウェルズ・ファーゴがこの日発表した12月の米住宅市場指数は74と、前月の69(速報値70)から上昇した。

  ドルは円に対し小幅下落。早い時間での下げの大半を午後に埋める展開となった。

欧州時間の取引

  ユーロはドルに対し3営業日ぶりに上昇。前週末15日の下げを全て埋め、1ユーロ=1.1800ドルの節目に接近した。インターバンク勢による押し目買いに短期筋が加わった。米国の税制改革法案が週内にも議会を通過し、トランプ大統領にとっての政策課題達成に道を開くとの楽観が強いにもかかわらず、ドルの支援材料とはならなかった。
原題:Dollar in Doldrums as Flows Are Muted; Krona and Rand Post Gains(抜粋)
Euro Reverses Friday’s Drop as Option Traders See Range Holding(抜粋)

◎米国株・国債・商品:S&P500種が最高値、税制改革期待で

  18日の米株式相場は続伸。共和党が税制改革法案で最終合意に達したことが引き続き材料視された。米国債は下落。

  • 米国株は最高値を再び更新、税制改革期待で
  • 米国債は下落、税制改革法案は週半ばに採決の見通し
  • NY原油は小反落、ナイジェリアの労働者ストが中止
  • NY金は続伸、2月限は0.6%高の1265.50ドル
  •   S&P500種株価指数とナスダック総合指数は最高値を更新した。法人税と所得税の引き下げを盛り込んだ税制改革法案を下院と上院は週半ばに採決する見通し。議会はクリスマスまでに法案を通過させてトランプ大統領に送付することを目標にしている。

      S&P500種は前営業日比0.5%高の2690.16、ダウ工業株30種平均は140.46ドル(0.6%)高の24792.20ドル。ニューヨーク時間午後4時32分現在、米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.39%。

      ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が小反落。バレル当たり57ドル付近での推移が続いた。ナイジェリアで石油労働者のストが中止されたほか、北海の主要パイプラインの修理工程が予定通りで変更されなかった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は前週末比14セント(0.2%)安の1バレル=57.16ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント2月限は18セント上げて63.41ドル。

      ニューヨーク金相場は続伸。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前週末比0.6%上げて1オンス=1265.50ドルで終了した。

      ウィルミントン・トラストのチーフエコノミスト、ルーク・タイリー氏は「法案が実際に議会を通過するまで、市場では懐疑的な見方がかなり残るだろう。しかし、通過しても株価には上値を追う余地がまだある。市場にどの程度織り込まれたかを判断するのは難しいが、上昇余地はあると考える」と述べた。

      米国債市場では長期債が大きく売られ、利回り曲線が大幅にスティープ化した。朝方に長期債に売りが出たという。
    原題:Stocks Gain on U.S. Tax Plan; Treasuries Decline: Markets Wrap(抜粋)
    Crude Rally Loses Steam as Threat to Nigerian Oil Supply Eases
    Platinum Outshines Palladium on Prospect of Europe Diesel Demand
    Treasuries Bear Steepen Amid Heavy Eurodollar-Spreads Activity

    ◎欧州株:ストックス600が5カ月ぶり大幅上昇、米税制改革を楽観

      18日の欧州株式相場は反発。指標のストックス600指数は4営業日ぶりに上昇し、ほぼ6週間ぶりの高値に達した。米議会が年内に税制改革法案を成立させるとの観測が追い風になった。

      ストックス600指数は前週末比1.2%高となり、7月以来の大幅上昇。業種別では不動産をはじめ全業種が値上がり。

      ユーロ・ストックス50指数のボラティリティーを示すVStoxx指数は一時10%低下し、取引時間中での過去最低を記録。

      ドイツDAXは1.6%高、フランスのCAC40は1.3%高、英FTSE100は0.6%高。
    原題:European Stocks Rally Most in 5 Months on U.S. Tax-PlanOptimism(抜粋)

    ◎欧州債:ポルトガル債続伸、フィッチ格上げが追い風

      18日の欧州債市場では、この時期特有の閑散とした取引の中でドイツ国債がほぼ変わらず。15日にフィッチ・レーティングスが格付けを引き上げたポルトガル国債は続伸した。イタリア、スペインの短期債も買われた。

      イタリアは2018年6月-20年6月に償還予定の国債5銘柄を19日に買い戻す予定。

      ECBは21日から債券購入を停止する予定で、ここ数週間に前倒しで買い入れを進めている兆しが見られているユーロ圏の11月CPI改定値は予想に一致。

      フィッチはポルトガルの発行体デフォルト格付け(IDR)を2段階引き上げ。ポルトガル10年債利回りは同年限のイタリア債を引き続き下回ったが、複数の銀行はこれ以上の上昇が限定的との見方。
    原題:Bunds Steady, Portugal Outperforms; End of Day Curves,Spreads(抜粋)

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