ヘッジファンド業界で名を上げたグリフィン氏、21年間で事業清算

  • 自身が率いるブルー・リッジ・キャピタル清算を投資家に伝えた
  • ショートポジションが多く、ここ数年は成績引き上げが困難に

ヘッジファンド運用者のジョン・グリフィン氏は、自身が率いてきたブルー・リッジ・キャピタル(運用資産60億ドル=約6800億円)を清算する意向を投資家に伝えた。8年に及ぶ強気相場がヘッジファンド業界への重しとなる中、同業界での30年のキャリアを終える。

  グリフィン氏は15日、清算を報告する書簡に「このビジネスは人を惨めな気持ちにさせる要素を持っている。われわれは特にショート(空売り)側で何度も試された。それでも21年余り前の創立以来の哲学であるロング・ショート戦略にコミットし続けてきた」と記した。

  グリフィン氏(54)は著名投資家ジュリアン・ロバートソン氏のタイガー・マネジメントに採用され、同社に9年間在籍して社長も務めた。自身のヘッジファンド設立のため1996年に退社。ブルー・リッジを設立し、投資家によるとプラス25%の年間リターンを計上するなど、その後13年間にわたってトップクラスの株式運用者として名を上げた。

ジョン・グリフィン氏

写真家:Scott Eells / Bloomberg

  ブルー・リッジの運用資産は2013年末に90億ドルでピークを付けた後、エアポケットに入った。同社ファンドのリターンは翌年、中国企業への投資が裏目に出たことなどが原因でマイナス9%と低迷。書簡によれば運用開始以降の年平均リターンはプラス15.4%で、S&P500種株価指数を上回っている。

  特にグリフィン氏のようにショートポジションを数多く保有する傾向にあるロング・ショート戦略の運用者は、低金利環境が長引き、クオンツ投資やパッシブ投資が隆盛となる中でここ数年、成績を向上させることが困難になっている。

原題:John Griffin to Close Blue Ridge Stock Hedge Fund After 21 Years(抜粋)

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