楽天:社債市場の信用評価は低下、携帯参入は「債務負担が大」

携帯電話事業への参入を発表した楽天の社債スプレッドが上昇し、信用評価は低下している。債務負担が大きくなるとして、格付け会社からの評価が厳しいことが響いた。

  ブルームバーグのデータによれば、楽天債(2027年6月償還、表面利率0.42%)の対国債上乗せ金利(スプレッド)は14日、39ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、前日比で約2bp拡大。6月の発行時以来、最も高くなった。

  楽天は同日、新たな周波数帯の取得に向け申請、携帯電話事業に参入し、基地局整備など設備投資資金として最大で6000億円を調達する計画を発表した。

  朝日ライフアセットマネジメントの中谷吉宏シニアファンドマネジャーは、NTTドコモなど先行3社の牙城を崩せるか不透明なことを考えれば「現在のスプレッドで投資するのはクレジット的に難しい」と述べた。

  格付投資情報センター(R&I)は同日、携帯電話事業参入に伴い「債務負担が大きく増すことは避けられず、財務リスク評価を押し下げる要因となる」とのコメントを発表。総務省から認定を受けた場合には、収支や資金などの事業計画を精査したうえで、格付けに反映していくとしている。

  また、日本格付研究所(JCR)は、携帯電話の普及率は100%を超え、事業者は顧客の囲い込みを強めるなど厳しい経営環境の中で、「新規に携帯キャリア事業へ参入し、収益を確保するのは容易ではないだろう」と指摘。「財務上の負担も重い」とみている。

  楽天の格付けはR&IがAマイナス、JCRがAとなっている。

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