PIMCO:ゾンビうろつく世界の終末なければ18年も適温経済続く

  • 17-18年は現行サイクルで経済成長のピークとなる可能性高い
  • 投資家は18年以降の複数の重要リスクに備え始めるべきだ

債券運用大手のパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は、世界経済の同時成長を背景に2018年は好景気が続くと予想する一方で、投資家に景気下降に備えるよう警告している。

  PIMCOは14日に公表した四半期景気循環見通しの最新版で、18年の世界経済成長率予想を0.25ポイント引き上げ3ー3.5%とした。

  同社のヨアヒム・フェルズ、アンドルー・ボールズ両氏は「ゾンビだらけの世界の終末や資産価格の急落が起きない限り、トレンドを上回る世界経済の同時成長と、低いながらも緩やかに上昇するインフレ率という今のゴルディロックス(適温)環境は18年も続く公算が大きい」と指摘。ただ、「17-18年は現行サイクルで経済成長のピークとなる可能性が高く、投資家は18年とそれ以降に控える複数の重要リスクに備え始めるべきだとわれわれは結論付けた」と記した。

2018年の投資見通しについて話すPIMCOの世界経済アドバイザー、ヨアヒム・フェルズ氏

(出所:Bloomberg)

  両氏が懸念する理由の1つは米共和党の税制案で、経済が供給能力いっぱいに近づいている悪いタイミングで財政刺激策がもたらされ、将来の景気下降時の選択肢を狭める恐れがあるという。PIMCOによると、減税による来年の米GDP押し上げ効果は0.3%にとどまる見通し。

  一方、米経済が完全雇用状態に近く、他国経済も加速する中、インフレリスクは上昇している。米金融当局による積極的な利上げやバランスシート縮小、他国の金融緩和策の縮小があれば、低金利に慣れてしまっている経済を抑制する可能性があると両氏は指摘した。

  フェルズ氏は電話インタビューで「市場はゴルディロックスの見通しを既に十分に織り込んでいると思う」と述べた。

  同社はまた、インフレ加速に伴う利回り曲線のスティープ化を予想しており、分散化のためインフレに備える証券や新興国通貨の幅広いバスケットの購入を検討することなどをガイダンスに盛り込んだ。

原題:Pimco Sees 2018 Goldilocks Economy Barring Zombie Apocalypse(抜粋)

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