【米国株・国債・商品】主要3株価指数が下落、税制法案を懸念

更新日時
  • 米国債は大半の年限が下落、30年債は上昇
  • ナスダック総合、FCCがネット中立性規定の廃止承認後に下げ

Traders work on the floor of the New York Stock Exchange

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

14日の米株式相場は小型株を中心に下落。共和党の税制改革法案の上院可決を危ぶむ見方が広がった。米国債は短中期債を中心に下落。ただ30年債は上昇し、5年債と30年債の利回り差は数年ぶりの狭さとなった。

  • 米国株は下落、税制法案巡る懸念で午後下げに転じる
  • 米国債は10年債が下落、30年債は上昇-イールドカーブがフラット化
  • NY原油は反発、57ドル上回る-IEAがOPEC主導の減産に自信示す
  • NY金は続伸、米利上げペース加速懸念が後退

  S&P500種株価指数は午後の取引で下げに転じた。共和党のルビオ上院議員が子供税額控除額の拡大を認めないなら税制改革法案に反対すると上院指導部に伝えたと、同議員のスポークスマンが明らかにしたのが手掛かり。法案可決を確実とするには、共和党は上院の造反議員を2人以内に抑える必要がある。法人税減税の恩恵を最も多く受ける見込みの企業が構成銘柄となっているラッセル2000指数は1%余り下落した。また、米連邦通信委員会(FCC)がインターネット中立性規定の廃止を承認したことを受け、ハイテク株の比重が高いナスダック総合指数はそれまでの上げを消し、下落に転じた。

  S&P500種は前日比0.4%安の2652.01、ダウ工業株30種平均は76.77ドル(0.3%)安の24508.66ドル。ニューヨーク時間午後4時30分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.35%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反発。国際エネルギー機関(IEA)は来年の石油輸出国機構(OPEC)非加盟国の生産見通しを引き上げた一方、OPEC主導グループの顕著な減産に自信を表明した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は44セント(0.8%)高の1バレル=57.04ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント2月限は87セント上げて63.31ドル。

  ニューヨーク金相場は続伸。米連邦公開市場委員会(FOMC)が来年の利上げは3回になると示唆し、経済成長加速で利上げペースが速くなるとの懸念が和らいだことが背景。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日比0.7%高の1257.10ドルで終了した。

  ルートホルド・グループの最高投資ストラテジスト、ジム・ポールセン氏は、この日の材料は「主として税制関連のニュースだったと思う」と述べた。「追い込みが間近に迫っており、ムーア氏が落選したこともあって、プレッシャーが増しているのだと思う」との見方を示した。

  米商務省が朝方発表した11月の小売売上高は、市場予想を上回る増加となった。年末商戦に入り個人消費の強さが示唆され、米経済に対する楽観を強めた。

  米国債は、早い時間の下げを徐々に埋める展開となった。税制改革法案が注目される中、リスク資産が下落したことが背景。

  欧州中央銀行(ECB)はこの日、政策に変更がないことを発表。ドラギ総裁は2020年に同中銀のインフレ目標を達成すると確言するには至らず、金融緩和の解除を正当化できるほどにはユーロ圏経済が強くないことを示唆した。

原題:U.S. Stocks, Dollar Fall as Tax Debate Heats Up: Markets Wrap(抜粋)
USTs Mixed, Long End Rallies as Relentless Flattening Persists(抜粋)
Oil Peeks Above $57 a Barrel Amid Conflicting Signals on Glut(抜粋)
Gold Buyers Spooked by Rates Come Back on Central Banks’ Solace(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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