ドラギ総裁:インフレ目標達成に自信深める、2020年はまだ達成至らず

  • ECBは向こう3年の経済成長予想を上方修正
  • 2020年の平均インフレ率の予想は1.7%、目標水準に届かず

ドラギ総裁

Photographer: Alex Kraus/Bloomberg

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は2020年に同中銀のインフレ目標を達成すると確言するには至らなかった。金融緩和の解除を正当化できるほどにはユーロ圏経済が強くないことが示唆される。

  総裁は最新の経済予測を公表。向こう3年間の経済成長予想は上方修正されたが、消費者物価インフレ回復の歩みは遅いと見込まれている。2020年の平均インフレ率の予想は1.7%と、ECBが目指す2%弱の水準になお届かない。ECBは政策金利を据え置くとともに、量的緩和(QE)プログラムの設定も変更なしと発表した。

  ドラギ総裁は14日フランクフルトでの記者会見で、政策委員会の協議は「インフレが中期的に自律的な軌道に収れんしていくことへの自信の深まりを反映した」と説明。「十分な度合いの」金融緩和がなお必要だと付け加えた。「域内物価圧力は全体として依然弱く、持続的な上向きトレンドを確信させる兆候はまだ見られない」と述べた。

  インフレ率が一つの数値に達することよりも、自律的かつ持続的に目標水準へ向けて収れんしていくことが重要だと総裁は指摘した。

  ドラギ総裁によると、この日の政策委では債券購入プログラムの構造やガイダンスの変更についての協議はなかった。ただ、総裁は金利についてのガイダンスが今後数カ月に重要性を増すだろうと述べた。

  ECBはこの日、来年1月から量的緩和(QE)の月購入額を300億ユーロ(約4兆円)とし、少なくとも9月末まで継続するとあらためて表明。必要な場合はQEの規模拡大や期間延長があり得ることも確認した。政策金利は債券購入終了後も相当期間、現行水準にとどまると繰り返した。保有債券の満期償還金の再投資も必要な限り続けると言明した。

ドラギ総裁

出所:ブルームバーグ

原題:Draghi Says ECB Will Still Undershoot Inflation Goal in 2020 (1)(抜粋)

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