ECB利上げ占う手掛かり、ドラギ氏が退任後の経済予測公表-政策委

  • 経済成長見通しが上方修正されインフレ予想も2%弱に近づく可能性
  • ドラギ総裁はフランクフルト時間14日午後2時30分から会見

欧州中央銀行 (ECB)のドラギ 総裁の14日の記者会見は、総裁任期満了後のユーロ圏経済についてECBがどのような展望を示すかが重要な焦点となる。

  ドラギ総裁は今年最後の政策委員会後の会見で、ECBの最新経済予測を公表し、自らの任期満了後の2020年の見通しを初めて明らかにする。投資家の間では、緊急刺激策の終了時期を占う手掛かりと理解されることになりそうだ。

  ベレンベルクやUBSグループ、ソシエテ・ジェネラルなどの金融機関は、ECBの最新予測で経済成長見通しが上方修正され、20年のインフレ率予想がECBの物価安定の目安(2%弱)に近づくと考えている。そのような見通しは、政策担当者が18年終盤に債券購入を停止し、さらに約6カ月後に利上げに動くシナリオを可能にする前提となり得る。

  ソシエテ・ジェネラルのエコノミスト、アナトリー・アネンコフ氏は「自らの退任前にある種の正常化プロセスが始まったことについて、ドラギ総裁は1人のセントラルバンカーとして、より満足感を覚えるだろう。予想より長くはかかったが、それ以外は正しい方向にあることが示されている」と指摘した。

  ECBはフランクフルト時間14日午後1時45分(日本時間同9時45分)に政策金利の決定を発表し、45分後にドラギ総裁が記者会見を行う。ブルームバーグのエコノミスト調査によれば、毎月の資産購入を来年1月から現在の半分の300億ユーロ(約4兆円)に減らし、少なくとも9月まで継続、購入停止のかなり後まで政策金利を現状のまま維持する方針を再確認すると予想される。

原題:Draghi’s 2020 Vision for Euro-Area Economy Holds Clue to QE Exit(抜粋)

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