UBS元バンカー「自分は傷物」と自殺願望も-不当解雇訴訟で鑑定医

  • マリー氏が解雇で鬱(うつ)状態と不安に陥ったと鑑定医
  • 違法な要求を受け、公益通報を行ったことで解雇されたと同氏は主張

スイス最大の銀行UBSグループで商業用不動産ローン担保証券(CMBS)を担当していた元シニアストラテジストは、2012年に同行を解雇された後、自分を業界の「のけ者」と感じ、自殺したいという考えを抱くようになったと同氏の診断を行った精神科医が陪審に語った。

  トレバー・マリー氏は、自分のリポートがUBSの金融取引の利害と確実に一致するようCMBSトレーディングデスクから事前の点検を求める違法な要求があり、公益通報を行ったことで解雇されたと主張し、同行を提訴した。マンハッタンのニューヨーク南部地区連邦地裁で12日に鑑定医として証言したロバート・ゴールドスタイン氏は、マリー氏が解雇で鬱(うつ)状態と不安に陥り、報酬の高い職を見つける努力が妨げられたと述べた。

  ゴールドスタイン氏は「彼は誰も自分に触れたがらず、自分が傷物だと感じた。価値の高い職を失うことは、抑鬱障害の引き金となり得る環境要因として認められている」との見解を示した。

  11年にUBSに採用され約1年勤務したマリー氏は、未払い給与など300万ドル(約3億4000万円)余りの支払いを求めている。UBS側は、マリー氏が訴えるような行為の事実はなく、同氏は公益通報者でもなかったと反論している。

原題:UBS Ex-Strategist Felt Like ‘Damaged Goods,’ Psychiatrist Says(抜粋)

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