伊方3号機の運転差し止め決定、広島高裁-四国電株は急落

更新日時
  • 原発の運転差し止めを高裁が認めるのは初めて
  • 四国電は到底承服できないとして速やかに異議申し立ての手続きへ

The Ikata nuclear plant in southwestern Japan.

Photographer: Kyodo News via Getty Images

四国電力の伊方原子力発電所3号機(愛媛県)の運転差し止めを求め、広島県の住民らが申し立てた仮処分の即時抗告審で、広島高裁は13日、運転を差し止める決定を下した。

  決定要旨によると、広島高裁は、火山の噴火により火砕流が原発の敷地に到達する可能性が十分小さいと評価することはできないとして、伊方原発が新規制基準に適合するとした原子力規制委員会の判断は不合理だと指摘した。差し止め期間は2018年9月30日までとしている。

  住民側の代理人である河合弘之弁護士は「高裁レベルの決定で原発の運転が差し止められたのは初めて。そういう意味で極めて重要な意義がある」と述べた。広島高裁前で記者団に対して語った様子がツイッターで中継された。

  伊方3号機は昨年8月に再稼働し、今年10月からの定期検査で現在は稼働を停止中。来年1月20日に再稼働し、2月20日をめどに営業運転の開始を予定していた。今回の高裁決定を受けて、一転して再稼働の時期は見通せなくなった。

精査し業績予想公表へ

  四国電は「当社の主張が認められなかったことは、極めて残念であり、到底承服できるものではない」などとするコメントを発表。決定文の詳細を確認し、速やかに異議申し立ての手続きを行う方針を示した。業績への影響については現時点では明確に見通すことができないとし、今後精査した上で、業績予想と配当予想を公表するとしている。

  四国電はこれまで、伊方原発3号機における基準地震動の合理性や火山事象に対する安全性の確保などについて主張・立証を行うとともに、抗告の棄却を求めてきた。

  広島高裁の運転差し止めの決定を受けて、四国電の株価は一時、前日比163円(11%)安の1353円まで急落した。終値は同126円(8.3%)安の1390円。

(住民側代理人や四国電のコメントなどを追加します.)
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