米アラバマ州上院補選:民主勝利、ムーア陣営はまだ敗北認めず

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  • ジョーンズ候補当選で上院議席は共和51、民主49と一段と僅差に
  • 未成年とのわいせつ行為疑惑前から共和党内でも支持が分かれていた

共和党のロイ・ムーア氏

Photographer: Luke Sharrett/Bloomberg

米南部アラバマ州で12日投開票された上院補欠選挙は、民主党候補のダグ・ジョーンズ氏が共和党のロイ・ムーア氏を破った。AP通信などが報じた。ムーア候補が複数の未成年の少女とわいせつ行為を行った疑惑が報じられる前から、共和党内で支持が分かれていた。

  APによれば、投票区の全てが開票を終えた段階で、ジョーンズ氏(63)の得票率は49.9%、ムーア氏(70)は48.4%。ただ、ムーア氏は敗北宣言を出さず、同氏陣営の選挙対策を統括するビル・アーミステッド氏は「結果について最終的に判断するには」僅差過ぎるとコメントした。

  同州の上院議員選挙で民主党候補が最後に勝利したのは1992年で、その後は共和党が全勝してきた。また昨年の大統領選挙でもトランプ氏が圧倒的勝利を収めており、今回は共和党にとって衝撃的な敗北となった。この補選の結果、上院議席は共和51、民主49と一段と接近し、共和党が法案を通すのがさらに難しくなった。

  ムーア氏は今から40年近く前の30代の頃、14歳の少女に性的関係を迫ったほか、16歳の少女に性的暴行を行った疑いがかけられている。そのほか数人の女性が10代の時にわいせつ行為などの被害に遭った疑いも報じられており、この一連のスキャンダルの後、ジョーンズ氏は世論調査で支持率を上げた。またムーア氏は連邦裁判所のルールを無視したとして、アラバマ州最高裁の首席判事を2回解任されている。

  ジョーンズ氏は来年1月3日までに上院議員に就任する。共和党はそれまでに税制改革法案を通過させるよう、急がなければならなくなった。また党内で責任追及が始まることは確実だ。ムーア氏はトランプ大統領とバノン前首席戦略官から支持されていたものの、マコネル院内総務ら上院共和党は反発していた。

原題:Moore Defeated by Democrat Jones in Alabama’s Senate Race (1)(抜粋)
Moore Defeated by Democrat Jones in Alabama’s Senate Race (2)

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