ドル・円下落、米上院補選で民主党勝利との報道受け-113円台前半

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  • 朝方の113円58銭から一時113円13銭までドル安・円高が進行
  • 来年以降の米政権運営を巡る不透明感を嫌気した形-上田ハーロー

東京外国為替市場のドル・円相場は下落。米アラバマ州上院補欠選挙での民主党候補勝利の報道を受けてトランプ政権の運営に不透明感が広がり、ドル売り・円買いが優勢となった。

  ドル・円は13日午後3時25分現在、前日比0.2%安の1ドル=113円34銭。朝方に付けた113円58銭から、一時113円13銭と3営業日ぶりの水準までドル安・円高が進んだ。ドルは主要通貨に対してほぼ全面安となる一方、円はほぼ全面高。

  米南部アラバマ州で12日実施された上院補欠選挙は、民主党候補のダグ・ジョーンズ氏が共和党候補のロイ・ムーア氏を破って勝利することが確実となったとAP通信が伝えた。これにより上院での共和党の議席数が51に減る一方、民主党は49となり、議席差が縮小する。

  上田ハーロー外貨保証金事業部の山内俊哉部長は、ドル・円の下落について「上院での勢力拮抗(きっこう)で来年以降の米政権運営を巡る不透明感が増すことを嫌気した形」と説明。「今回の補選は焦点が政策ではなくスキャンダルだったため、これが中間選挙まで続く流れになるかというと疑問。議会がねじれるわけでもないため、一時的な影響にとどまるのではないか」と述べた。

  この日の米国では11月の米消費者物価指数(CPI)に続き、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果と政策金利・経済予測の公表、さらにイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見が予定されている。イエレン議長は来年2月の退任を控え、今回が最後の記者会見となる。

  米CPIは食品・エネルギーを除くコアの市場予想が前年比1.8%上昇、前月比では0.2%上昇。FOMCではFF金利の誘導目標を25bp引き上げ、1.25%~1.50%とすることが確実視されており、市場関係者は声明文や政策金利・経済予測の内容に注目している。

  FOMCについて、IG証券の石川順一シニアFXストラテジストは、「低インフレへの警戒感が上がっている印象のため、声明・会見での警戒レベルに関心が集まる」と指摘。「2018年の米利上げは3回との前回予測に不透明感がある」とし、「将来の米利上げペースを見極めたい」と述べた。

  また、ソシエテ・ジェネラル銀行の鈴木恭輔資金為替営業部長は、「市場は来年のFOMCをみている」とした上で、「経済予測での成長見通しの引き上げや、来年の会合で投票権を持つメンバーがタカ派寄りに傾くことなどは織り込んできている」と分析。ドル・円について「FOMC通過後は、いったんはセル・ザ・ファクトになりそう」との見方を示した。

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