【個別銘柄】「佐川急便」のSGHD好発進、四国電とDeNA大幅安

更新日時
  • SGHDの初値は1900円、公開価格に対し17%上昇
  • 四国電は午後急落、広島高裁が伊方原発の運転差し止めを決定

13日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  SGホールディングス(9143):東証1部に新規上場、初値は公開価格の1620円を17%上回る1900円だった。初値段階の時価総額は約6084億円と、TOPIX構成銘柄で見た場合は232番目に位置する。佐川急便を中心に国内外でデリバリー事業を展開、物流業務の包括的受託や物流センター運営などロジスティクス事業も手掛ける総合物流企業。2018年3月期の売上高計画は前期比7.5%増の1兆円、営業利益は17%増の580億円。一時1945円まで上げ、終値は1906円。

  四国電力(9507):8.3%安の1390円。伊方原子力発電所3号機(愛媛県)の運転差し止めを求め、広島県の住民らが申し立てた仮処分の即時抗告審で、広島高裁は13日、運転を差し止める決定を下した。伊方3号機は昨年8月に再稼働し、今年10月からの定期検査で現在は稼働を停止中。来年1月20日に再稼働、2月20日をめどに営業運転開始を予定していた。原発を保有する他の電力株にも売りが波及し、関西電力(9503)は3.2%安の1440円、九州電力(9508)は2.3%安の1235円。

  ディー・エヌ・エー(2432):4%安の2319円。米紙ウォールストリート・ジャーナルは、任天堂(7974)がスマートフォンゲームの開発を強化するため、ソフトウエア開発企業との提携拡大を模索していると報じた。協議先企業にはガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)が含まれる、と伝えている。メリルリンチ日本証券は、報道が事実なら、任天堂協業アプリの効果でゲーム事業の回復を見込むDeNAにネガティブと指摘した。ガンホーは8.3%高の315円。

  日本郵船(9101):1.4%高の2810円。JPモルガン証券は、新造船の供給減少による需給逼迫(ひっぱく)とバルチック海運指数の底打ち・改善、来期営業開始の商船三井(9104)と川崎汽船(9107)との3社統合コンテナ新会社「ONE」でのシナジー効果などを見込み、海運セクターを「強気」判断で調査を開始。同社の投資判断を新規「オーバーウエート」、目標株価を3110円とした。

  三井倉庫ホールディングス(9302):2.4%高の389円。JPモルガン証券は投資判断「オーバーウエート」、目標株価430円で調査を開始した。コスト削減による利益水準の回復を想定、18年3月期営業利益は65億円、来期74億円、再来期91億円を見込む。

  エーザイ(4523):2.2%高の6864円。みずほ証券は投資判断を「アンダーパフォーム」から「中立」に上げた。バイオジェン社とのアルツハイマー認知症治療薬の共同開発・販売契約変更によりオプション権が早期に行使された抗アミロイドベータ(Aベータ)抗体のアデュカヌマブに関し、Aベータ仮説は完全に実証されたとは言えないが、この仮説に基づく開発品の中では最も有力な薬剤とみている。22年3月期の営業利益予想を1386億円から1475億円に増額。

  富士石油(5017):6.2%高の596円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、石油製品供給の減少継続を予測、石油製品平均スプレッドの前提を引き上げたことで18年3月期の営業利益予想を48億円から151億円に増額(会社計画は前期比63%減の71億円)、来期を148億円から170億円に修正した。袖ケ浦製油所の設備改善や操業効率化によるコスト競争力の向上、10ー12月期のアスファルトピッチ焚きボイラー・タービン発電設備の本格稼働などにも注目する。

  コーセル(6905):5.1%高の1616円。13日午前に18年5月期の営業利益計画を30億6000万円から前期比24%増の43億2000万円に上方修正した。半導体製造装置の需要拡大が継続する中、上期の受注が想定よりも増加、通期ベースでも受注の好調な推移を見込む。年間配当を1株23円から30円に上積み、前期実績は26円。

  共立メンテナンス(9616):3.9%高の4480円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断「買い」を継続、目標株価を4750円から5700円に上げた。客室単価の上昇、ホテル開発やオフバランスの進捗(しんちょく)を背景に18年3月期の営業利益予想を125億円から130億円に増額(会社計画は前期比3.3%増の122億円)、来期を135億円から149億円に修正した。ホテルはインバウンドに好評な和風プレミアムホテルの「野乃」がけん引役となっている。

  アルプス技研(4641):7.3%高の4110円。12月末株主を対象に1株を2株に分割する。流動性の向上や実質最低投資額の低下による新規投資家層の流入を見込む買いが入った。

  ゴルフダイジェスト・オンライン(3319):6.7%高の1127円。米国のベンチャー企業であるアーコス社と独占代理店契約を結んだ。18年1月中旬から、グリップエンドに取り付ける14個のセンサーとスマートフォンアプリでラウンドデータの統計と全ショットの分析ができる「アーコス360」の販売を開始する。

  神島化学工業(4026):2.7%安の1178円。5-10月期の営業利益は前年同期比24%減の5億3500万円だった。建材事業では住宅、非住宅分野がともに減収となったほか、減価償却費など固定費負担の増加が響いた。

  一家ダイニングプロジェクト(9266):東証マザーズへの上場2日目にようやく付けた初値は公開価格の2450円に対し2.7倍の6700円だった。居酒屋「屋台屋博多劇場」や「こだわりもん一家」など飲食事業、結婚式の企画・実施などブライダル事業を手掛ける。初日の12日は買い気配のまま売買が成立しなかった。終値は6990円。

  マツオカコーポレーション(3611):東証1部に新規上場、初値は公開価格の2600円を46%上回る3800円だった。相手先ブランドでフォーマルウエアなどの縫製加工品を製造する。前期の販売先はユニクロなどファーストリテイリング(9983)が約7割。18年3月期の売上高計画は前期比9.7%増の568億円、営業利益は13%減の36億円。終値は3470円。

  グローバル・リンク・マネジメント(3486):マザーズに新規上場、初値は公開価格2620円の2.3倍の6130円だった。東京の区内で自社ブランドのデザイナーズマンション「アルテシモ」など投資用マンションを展開する。17年12月期の売上高計画は前期比48%増の171億円、営業利益は72%増の10億2300万円。終値は6500円。

  ヴィスコ・テクノロジーズ(6698):ジャスダックに新規上場、公開価格の4920円に対し2.3倍の1万1320円買い気配のまま終了。人間の目による目視検査に替わり検査対象物をカメラで撮像、画像を2次元の面として解析し、多数の検査を瞬時に行う画像処理検査装置メーカー。18年3月期の売上高計画は前期比7.7%増の31億100万円、営業利益は7.8%増の3億7900万円。

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