12月12日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数7日続伸、PPI予想上回る-FOMC待ち

  12日のニューヨーク外国為替市場ではドル指数が7日続伸。米インフレ指標が予想を上回ったことから買いが優勢になった。投資家の注目は13日の消費者物価指数(CPI)と連邦公開市場委員会(FOMC)声明に移っている。FOMCでは0.25ポイントの利上げが広く予想されている。

  共和党のランド・ポール上院議員が「無謀な赤字財政支出」を支持しない考えを示すと、ドルは伸び悩む場面もあったが、すぐに戻した。

  11月の米生産者物価指数(PPI)は前月比0.4%上昇、前年同月比では3.1%上昇した。それぞれアナリスト予想の平均(前月比0.3%上昇、前年同月比2.9%上昇)を上回った。

  ニューヨーク時間午後4時48分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%上昇。ドルは対円で変わらずの1ドル=113円56銭、対ユーロでは0.2%高いの1ユーロ=1.1741ドル。

  米国債の下落もドルの支援材料となった。10年債利回りは一時、2.374%まで低下していたが、2.40%を上回る水準まで上昇した。この利回りの動きはユーロ圏中核国の利回りの動きを上回り、ドルの上昇に寄与した。

  投資家はこの日から2日間の日程で始まったFOMC会合の結果を待っている。イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長は13日、会合後に最後の記者会見に臨む。

  フィデリティ・インターナショナルの運用担当者、リック・パテル氏は「広く予測されている利上げで、懐疑派は間違っていたことを知らされるだろう。FOMCが2017年に自身の予測通りに利上げを実施したが、ちょうど昨年の今頃、市場はこれを大いに疑っていた」と指摘。「賃金の伸びや労働市場、一過性のインフレ要因に関する発言に注目が集まるだろう」と述べた。 

欧州時間の取引

  ドルはユーロに対してほぼ変わらず。欧米の主要中央銀行の会合を控え、ドルの買い持ちを増やす動きは手控えられた。
原題:Dollar Logs Year’s Longest Win Streak as Traders Brace for Fed(抜粋)
Dollar Halts Advance as Fed Policy Decision Takes Center Stage(抜粋)

◎米国株・国債・商品:S&P500とダウが高値更新、原油は反落

  12日の米株式市場では、S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均が続伸。投資家は主要中央銀行の政策決定会合や、アラバマ州で行われる上院議員補欠選挙を意識していた。国債は小幅続落。インフレ加速を示唆する米生産者物価指数(PPI)を受けて売られたが、30年債入札の結果がまずまずだったことで下げ幅を縮小した。

  • 米国株は続伸、S&P500とダウが最高値更新-午後は伸び悩む
  • 米国債は続落、米PPIが予想以上の上昇-午後には下げ幅縮小
  • NY原油は反落、北海パイプライン閉鎖を巡る懸念が薄れる
  • NY金は4日続落、米利上げ見通しで

  米国株は共和党のランド・ポール上院議員(ケンタッキー州)がツイッター投稿で「財政を破綻させる」歳出法案は支持しないと表明した後に上げ幅を削ったが、引けにかけて小戻した。S&P500種とダウ平均はいずれも連日の過去最高値更新となった。テクノロジー銘柄の比重が高いナスダック100指数とナスダック総合指数はともに下落。通信、銀行、金融株が大幅高となる一方で、公益事業や半導体が下落した。

  S&P500種は前日比0.2%高の2664.11。ダウ工業株30種平均は118.77ドル(0.5%)高の24504.80ドル。ナスダック総合指数は0.2%安。ニューヨーク時間午後4時30分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.40%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反落。北海の主要パイプライン、フォーティーズ・パイプライン・システムの閉鎖による供給混乱の懸念が後退した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は85セント(1.5%)安の1バレル=57.14ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント2月限は1.35ドル下げて63.34ドル。

  ニューヨーク金先物相場は4営業日続落。過去6カ月で最長の連続安となった。米利上げが予想されていることに加え、経済データの改善やインフレ加速が材料視された。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日比0.4%安の1オンス=1241.70ドルで終了。一時は1238.30ドルと、中心限月としては7月以来の安値をつけた。

  11月の米生産者物価指数(PPI)は、前月比0.4%上昇、前年同月比では3.1%上昇。それぞれアナリスト予想の平均を上回ったことを受け、10年債利回りは一時2.4%を突破した。MUFGユニオン・バンクのエコノミスト、クリス・ラプキー氏は電子メールで「PPIは3%上昇しており、これが米金融当局のインフレ慎重派にも今週利上げしていいとの確信を与えるだろう」と指摘した。

  米国債は午後、30年債入札が堅調な結果となったことで長期債を中心に下げ幅を縮小した。5年債と30年債の利回り差はこの日60bpに縮小した。
原題:Stocks Bounce After Paring Gains, Dollar Advances: Markets Wrap(抜粋)
USTs Pare Losses After 30Y Sale; Front-End Spread Trades Ramp Up(抜粋)
Crude Slips as Worries Soften Over North Sea Oil Pipeline Crack(抜粋)
Gold Traders ‘Jaded’ to Global Fears Ahead of Expected Fed Hike(抜粋)

◎欧州株:ストックス600が5週ぶり高値、テクノロジー株の反発続く

  12日の欧州株式市場では指標のストックス600指数が5週ぶりの高値に上昇した。不動産銘柄が下げたものの、テクノロジー株が過去4営業日で3度目の上昇を遂げた。

  ストックス600指数は前日比0.7%高の391.63で終了。テクノロジー株は1.7%高と、業種別指数で最大の上げ。不動産は0.5%安で2営業日続落英FTSE100は0.6%高、ドイツDAXは0.5%高、フランスのCAC40は0.7%高。

  個別では、ジェムアルトが35%高と急騰し、シュタインホフ・インターナショナル・ホールディングスも28%高と大幅上昇。一方、豪ウェストフィールドの買収を発表したウニベイル・ロダムコは4.1%安と売られた。
原題:Europe Stocks Rise to Five-Week High as Tech ReboundContinues(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債が下落、スプレッド拡大-準中核国債にも売り

  12日の欧州債相場は、ドイツ債先物が小幅下落。スペイン、イタリア、ポルトガルの各10年債とドイツ債との利回り格差はそれぞれ3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大した。ベルギーが1月に予定する新規発行が注目され、準中核国債も下落した。

  ドイツ債としては年内最後の小規模な短期債入札は波乱なく完了。
原題:Bunds Lower But Dec. ECB QE Supports; End-of-Day Curves,Spreads(抜粋)

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