ドル・円は113円台半ば、米金利上昇一服で上値重い-FOMC待ち

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  • イベント控え様子見姿勢、日中の値幅はわずか15銭
  • アラバマ州上院補欠選挙、英インフレ指標にも注目

Japanese 10,000 yen, left, and U.S. 100 dollar banknotes

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=113円台半ばで推移。米連邦公開市場委員会(FOMC)などのイベントを控えて様子見姿勢が強まる中、米長期金利上昇の一服を背景にやや上値が重い展開となった。

  12日午後3時37分現在のドル・円は前日比0.1%安の113円45銭。朝方付けた113円58銭を日中高値に113円43銭まで弱含んだ。

  あおぞら銀行市場商品部為替マーケットメイク課の渡辺秀生課長は、今週はFOMCの他に米経済指標や米税制改革法案一本化に向けた動向も材料になるし、今晩の米補欠選挙もどうなるか「材料待ち」になっていると説明。ただ、ドル・円は「雰囲気的には下も堅くなってきた」と言う、ポジティブな材料ががいくつか出れば「ちょっと上を試す展開もあり得る」と語った。

  12、13日開催のFOMCでは追加利上げがほぼ確実視されており、市場の関心はイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見とFOMC参加者全員の政策金利予想を示す金利予測分布図(ドット・プロット)での来年の利上げペースに集まっている。

  三井住友信託銀行 マーケット金融ビジネスユニット西日本営業推進チームの西田朋広チーム長は、賃金や物価の大幅上昇圧力が掛かっていない中、来年の利上げ予想回数が3回から減るかどうかが注目だが、「現状からあまり変えてくることもないと想定され、サプライズに乏しい結果になる」と予想。一方、SBI証券IFAビジネス部の相馬勉部長は、来年3回の利上げ予測であれば、米国は「正常化に向けて先進国中で1番先に向かっている」とし、「金融引き締めに加えて、季節的な年末要因もあり、ドルは落ちない」と語った。

  米10年債利回りは時間外取引で1ベーシスポイント(bp)下げて2.38%前後。東京株式市場では日経平均株価が4営業日ぶりに反落した。

  この日は米アラバマ州で上院補欠選挙が行われる。野村証券の池田雄之輔チーフ為替ストラテジストはリポートで、仮に共和党候補が敗れると上院での共和党議席数が減るため一時的な株安、金利低下、ドル安をもたらす可能性があるが、「上院で減税案を可決した際には1議員の造反を抑え込むという連帯感を見せており、51議席でも両院協議会での修正案を再可決できる見込み。楽観的にみてよいだろう」との見方を示した。

  ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.17ドル台後半で一進一退。ポンド・ドル相場は1ポンド=1.33ドル台前半でもみ合った。

  この日発表される11月の英消費者物価指数(CPI)の市場予想は3カ月連続の前年同月比3%上昇が見込まれている。14日のイングランド銀行と欧州中央銀行(ECB)の金融政策発表はいずれも現状維持の見込み。上田ハーローの小野直人ストラテジストはリポートで、英中銀は漸進的な利上げに踏み切ったばかりで早急な追加引き締めは想定されないが、インフレ上昇ペースが再加速するようなら「追加利上げ期待が再燃してポンド買いの流れを後押しする可能性はある」と指摘した。

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