米政府機関閉鎖リスク強まる-共和党の歳出法案対応で3つの選択肢

  • 民主党との交渉、下院共和保守派との合意、そして再度の暫定予算案
  • 暫定予算案通れば次回は税制法案を考慮する必要なくなる可能性

The U.S. Capitol is seen behind the Ulysses S. Grant Memorial in Washington, D.C., U.S.

Photographer: Aaron P. Bernstein/Bloomberg

米上下両院は先週、2週間の暫定予算案を可決したばかりだが、次の期限までに合意に至らず、一部政府機関が閉鎖されるリスクが早くも強まってきた。

  議会は、暫定予算が失効する22日以降の政府機関閉鎖を回避するため新たな資金源を見つける必要がある。2週間はあまりに短く、国防費増額に加え、ヘルスケアや移民などの難題が山積しており、歳出法案をめぐる圧力は強まりつつある。

  これと並行して、共和党は税制改革法案の一本化案での年内合意を目指している。これは同党の最優先課題であり、ライアン下院議長とマコネル上院院内総務は歳出法案で問題を起こし、税制法案への党内の支持が損なわれるリスクを冒したくない考えだ。

  歳出法案が上院を通過するためには民主党議員8人の支持が必要なことを踏まえ、共和党が歳出法案に対応する選択肢は3つに絞られる。

  一つは法案の上院通過に向け民主党と交渉することだ。しかし、一部の下院共和党保守派はこのような合意に反対する可能性があり、この場合は下院でも民主党の支持が必要になることもあり得る。

  二つ目は下院保守派の要求に従い、国防費だけ2018年度(17年10月-18年9月)予算に組み込み、他の部門は暫定予算のままにするという選択肢だ。しかし民主党はこれに強く反対しており、下院は共和党票だけで通過は可能だが、上院で共和党は、反対して政府閉鎖を招くかどうか民主党に判断を委ねることになる。

  第三の選択肢は、共和党が下院保守派と民主党のいずれもと合意できない場合、再度、短期暫定予算案を可決するというものだ。政府閉鎖を防ぐため22日以降、1月のどこかの時点までの暫定予算だ。この選択肢を選び、税制法案も可決されれば、次の政府閉鎖危機の際には税制法案を考慮する必要はなくなる。

原題:Shutdown Risk Spikes as Congress Faces Another December Deadline(抜粋)

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