「物議醸す」米国債利回り曲線フラット化見通し、モルガンSが擁護

  • 2018年末までに2-30年債利回り格差が0.1%に縮小すると予想
  • 米利上げで実質政策金利は中立へ、米経済軟化見通し織り込み開始か

米国債を巡ってウォール街で最大級の論争を呼びそうな見通しを示せば、注目を浴びないわけにはいかない。長短利回り格差が来年末までにほぼゼロになると予想したモルガン・スタンレーは10日、この予測を同行で「この上なく物議を醸す見方」だとした上で、擁護するリポートを出した。

  同行の金利戦略責任者、マシュー・ホーンバック氏はこれまでに、米10年債利回りが来年末までに1.95%に下がり、30年債利回りは過去最低の2%に達すると予想。ブルームバーグ調査の10年物利回りのコンセンサス予想は2.83%だ。同氏はさらに、2年物と30年物の利回り格差が同年末までに0.1%に縮小するとの見通しも示した。ブルームバーグ調査の予想中央値は1.1%。

  モルガン・スタンレーのクロスアセット戦略責任者、アンドルー・シーツ氏は10日のリポートでホーンバック氏の見方を擁護。米利上げに伴う金融状況の引き締まりでトレーダーは来年下期に米経済軟化見通しを織り込むことになるほか、世界的に過剰な貯蓄がデュレーション需要をあおり長期債利回りは抑制されると説明。長期的に米経済での需給が均衡する「ターミナル・レート」に近い水準まで米金融当局は利上げするが、過去においても安定した実質成長およびインフレはフラットな利回り曲線と矛盾がなかったとし、米国債利回りはあらゆる年限において格差が実質なくなると主張した。

  ホーンバック氏は8日のリポートに、「インフレ率が2%の目標を依然下回る中、市場コンセンサスを若干上回る程度の米利上げを受け、米国債利回り曲線は18年第3四半期までに完全にフラット化するとわれわれは予想する。実質的な政策金利は中立に非常に近い水準まで上がっているだろう」と記した。

原題:Morgan Stanley Defends ‘Most Controversial’ Treasury-Curve Call

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