ビットコイン先物に喉から手が出るプレミアム-現物を一時13%上回る

  • CBOEのビットコイン先物は一時、現物を13%上回る価格を付けた
  • 先物と現物の価格差解消には数日から数週間必要だとティリーCEO

Motherboards used for cryptocurrency mining sit on operating shelves at the SberBit mining 'hotel.'

 Photographer: Andrey Rudakov/Bloomberg
 Photographer: Andrey Rudakov/Bloomberg

ただ飯などないとよく言われるが、スタート間もないビットコイン先物市場にはそれが存在する。だが、なぜ食べ尽くされていないのか。

  ブルームバーグの集計データによれば、CBOEグローバル・マーケッツで10日夜に取引が始まったビットコイン先物は一時、現物を13%上回る価格を付けた。

  裁定取引トレーダーなら、これほどの値ざやは喉から手が出るほど手に入れたいはずだ。S&P500種株価指数の裁定取引では先物・現物のスプレッドは1%を大きく下回り、米国の企業合併を巡る裁定取引でも価格差は中央値で1%強にとどまっている。

  裁定取引は相互に強く関連する2つの資産の価格が収れんしていく過程で割高と見なされる方を売り、割安な方を買って価格差から利益を得ることを目指す。ただ、ビットコイン先物ではその仕組みが少し複雑だ。

  CBOEのエド・ティリー最高経営責任者(CEO)は、来年1月に期日を迎える中心限月について、ビットコイン価格の値動きの荒さからどの水準で決済されるか予測しにくいと指摘する。また、これまで売買された先物は数千枚にすぎず、現物価格に大きな影響を与えるには恐らく十分でない。さらに、ハッキング被害が相次ぐビットコイン取引所でアカウント設定する手間をかけるよりも、規制された市場に上場する先物にプレミアムを進んで払う投資家もいるかもしれない。

  CBOEのティリーCEOは「裁定取引はその価格差を解消することになろうが、それには数日から数週間を要するだろう」と予想した。

原題:Bitcoin Futures Are Dangling a Free Lunch for Starving Arbs (1)(抜粋)

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