12月11日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルがほぼ変わらず、FOMCに備える動き

  11日のニューヨーク外国為替市場ではドルがほぼ変わらず。13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)など今週相次ぐ中央銀行の政策決定会合に備える動きとなった。

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末まで5日続伸していた。10年債入札が不調に終わり、同年債利回りが上昇に転じたため、ドル指数は下げを埋める展開となった。

  FOMCの政策決定を控えて商いは全般に薄かった。FOMC会合では25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利上げが広く予想されており、参加者の2018年予測のほか、最後となるイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見に投資家の注目が集まりそうだ。

  ニューヨーク時間午後4時42分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前営業日比ほぼ変わらず。ドルは対円で0.1%高い1ドル=113円57銭、対ユーロでは0.1%未満高いの1ユーロ=1.1768ドル。

  欧州中央銀行(ECB)とイングランド銀行は14日に政策会合を開くが、金利の変更は予想されていない。

  朝方にニューヨーク市の繁華街、タイムズスクエアに近い地下鉄駅の構内で起こった爆発を受け、円とスイス・フランに買いが入る場面もあった。

欧州時間の取引

  ユーロは7営業日ぶりに上げていた。テクニカル要因から買いが入った。ロンドン時間午前10時36分現在では0.2%高。欧州のトレーダ-によると、前週末に終値ベースで55日移動平均線を割り込まなかったため、モメンタム系の買い手が現れた。
原題:Dollar Ends Winning Streak Ahead of Federal Reserve Meeting(抜粋)
Euro Snaps Losing Streak as Pound Feels Brexit Heat; Kiwi Gains

◎米国株・国債・商品:株が続伸、過去最高値を更新-国債は安い

  11日の米株式相場は続伸。主要中央銀行の政策判断を週内に控え大きな賭けには出づらい状況となる中、主要株価指数は最高値を更新した。一方で国債は下落。10年債入札結果の不調を受け、午後にじりじりと下げた。

  • 米国株は続伸、S&P500種とダウ平均が過去最高値更新
  • 米国債は続落、10年債入札軟調で午後に売り加速
  • NY原油は続伸、主要パイプライン閉鎖でブレントは2015年来の高値
  • NY金は3営業日続落、株高で-FOMCにも注目

  S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均はともに過去最高値を更新。テクノロジーのハードウエア銘柄やメディア銘柄の上昇が目立った。ニューヨークのタイムズスクエアに近い地下鉄駅構内で爆発が起きた後、指数先物は一時的に上昇分を消す場面があった。

  S&P500種は前週末比0.3%高、ダウ工業株30種平均は56.87ドル(0.2%)上昇し24386.03ドル。ニューヨーク時間午後4時40分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.39%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続伸。ブレント原油は2015年6月以来の高値をつけた。北海の主要パイプライン、フォーティーズ・パイプライン・システムが修理のために閉鎖されたことに反応した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は63セント(1.1%)高の1バレル=57.99ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント2月限は1.29ドル上げて64.69ドル。

  ニューヨーク金先物相場は3営業日続落。米国株が最高値更新に近づいたことが背景。利上げが予想される米連邦公開市場委員会(FOMC)も関心を集めた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前週末比0.1%安の1オンス=1246.90ドルで終了。一時は0.4%上昇する場面もあった。

  今週は13日のFOMCなど、主要中銀の政策決定会合が相次ぐ。ブリンマー・トラストのアーニー・セシリア最高投資責任者(CIO)は電話取材で、「今週はイベントが多い。税制改革法案の上院・下院案を一本化する作業で生じる問題がおそらく外に漏れるだろう。これは大幅な修正の有無に関係なく、重要となる」と話した。

  S&P500種の業種別11指数では、電気通信サービスや情報技術が上昇。金融は下げた。

  米国債は英国債の大幅上昇を背景に買いが先行したものの、FOMCによる利上げが今週見込まれる中で、短期債を中心に売られた。

  財務省がこの日実施した10年債入札は軟調な結果となった。最高落札利回りが発行前取引での利回り水準を上回り、プライマリーディーラーの落札比率は9月以来の高水準となった。
原題:U.S. Stocks Rise as Focus Turns to Interest Rates: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Bear Flatten, Grind Lower After Soft 10Y Auction(抜粋)
Brent Reaches Highest Since 2015 After Forties Pipeline Shutdown(抜粋)
PRECIOUS: Gold Futures Decline as Stocks Climb With Eyes On Fed(抜粋)

◎欧州株:ストックス600ほぼ変わらず、基礎資源が続伸も公益下落

  11日の欧州株式市場は、指標のストックス600指数がほぼ変わらずで引けた。基礎資源が2営業日続伸したものの、公益が下げた。

  ストックス600指数は前日比0.1%未満安の389.05で終了。業種別指数は公益が0.8%安、基礎資源は1.2%高。ユーロ・ストックス50指数は0.3%安。

  英FTSE100は0.8%高、ドイツDAXとフランスのCAC40はそれぞれ0.2%安。
原題:Europe Stocks Hold Steady as Miners’ Gains OffsetUtilities’ Dip(抜粋)

◎欧州債:長期債中心に買い、英国債やポルトガル債が上昇

  11日の欧州債相場は長期債を中心に買われ、利回り曲線はフラット化した。リスクオフの地合いだったため中核国債が上昇し、周辺国債は比較的さえなかった。ECB、イングランド銀行、FOMC、英CPIとイベントリスクが相次ぐ週で出来高は少なかった。

  英国債は先週の下げから反転上昇。EU離脱交渉で先週合意した妥協案に早くも亀裂が見られるなど先行き不透明感が高まった。

  英国債10年物利回りは8bp低下の1.20%、一時9月14日以来の低水準。

  ポルトガル10年債は5日続伸し、他の軟調な周辺国債とは一線を画している。フィッチ・レーティングスの格付け判断が15日に控えており、この結果次第では来年初めにバークレイズの債券指数構成銘柄に採用される可能性が開ける。

  中核国債は引き続き、休暇入りを前にしたECBの買い入れ前倒しに支えられている。
原題:European Curves Flatten on Gilt Rise: End of Day Curves,Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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