UBS元ストラテジスト虚偽説明認める-CMBSで干渉受けたと主張

  • CMBSデスクが「事前の点検」を求める違法な要求を行ったと提訴
  • UBSが公益通報者保護に違反したとマリー氏は主張

スイス最大の銀行UBSグループを解雇された元シニアストラテジストが、自ら執筆した商業用不動産ローン担保証券(CMBS)のリサーチ報告について、利害関係者の干渉を受けていないと偽りの説明を行い、一般投資家を欺いた事実を認めた。

  2012年の解雇を巡りUBSを提訴したトレバー・マリー氏は、自らのリポートが同行の金融取引の利害と確実に一致するようCMBSトレーディングデスクが「事前の点検」を求める違法な要求を行い、02年米企業改革法 (サーベンス・オクスリー法)の公益通報者保護にも同行が違反したと主張している。同氏のリポートには、自分の見解が他の干渉を受けていないと顧客に保証する一般的な業界用語が含まれていた。

  マンハッタンのニューヨーク南部地区連邦地裁での被告側の反対尋問で、UBSのダニエル・パーク・チャン弁護士が「読者に対するうそだ」と問い詰めたのに対し、マリー氏(46)は「私のリサーチのその部分は正確ではなかっただろう」と述べ、説明が偽りだったことを認めた。UBSの顧客への詐欺に当たるのではないかとの質問には「同意しない」と答えた。

  11-12年にUBSのマンハッタン・オフィスで勤務したマリー氏は、未払い給与と損害賠償を合わせて最低300万ドル(約3億4000万円)の支払いを求めている。UBSはマリー氏に顧客を欺く意図があったとして、同氏の主張が信ぴょう性を欠くと立証することを目指している。同行の広報担当ピーター・スタック氏は、コメントを控えている。

原題:Fired UBS Strategist Pressed by Lawyer About Lies to Clients (1)(抜粋)

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