リスク市場「転換点」、実質FF金利1%到達が引き金-JPモルガン

  • 利回り曲線平たん化より実質政策金利(現行マイナス0.5%)に注目
  • あと3-4回の米利上げは債券や金を下押し、ドルを押し上げへ

今年の金融市場の活況に伴い、現行サイクルは終盤に入ったといえる。だがJPモルガン・チェースによれば、このサイクルはもう少し続きそうだ。

  ジョン・ノーマンド、ドブラフコ・ラコスブハス両氏率いるJPモルガンのストラテジストは8日のリポートで、インフレ調整後の政策金利が1%に達することが、「リスク市場やボラティリティー(変動性)の転換点」をもたらす重要なきっかけになるだろうと指摘した。

  インフレ調整後の政策金利とは、米金融当局の政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利誘導目標(現行1ー1.25%)の上限から、消費者物価指数(CPI)のうち変動の大きい食料品やエネルギーを除いたコア指数を引いたもので、現時点でマイナス0.5%前後とされる。  

  リポートによると、米利上げがあと3回ないし4回行われれば、クレジットや株式よりも債券や金の方が下押し圧力を受け、ドルは押し上げられる見通しだ。米国債の利回り曲線のフラット化がこのところの多くの関心を集めているが、アナリストらは実質政策金利を注目すべき重要指標と捉えている。

  ノーマンド氏らはリポートで、「2018年7-9月(第3四半期)か10-12月(第4四半期)までにサイクル終盤の投資で米金融当局の役割を再考する価値があるだろう。この見方は、実質金利の水準のような影響を経済にほとんど及ぼさない利回り曲線の形状とは独立したものだ」と主張した。

原題:JPMorgan Says Key to Market ‘Inflection’ Is a 1% Real Fed Rate(抜粋)

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