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ドル・円は1カ月ぶり高値更新、米利上げ観測が支え-NZドル上昇

更新日時
  • ドルは一時113円69銭まで上昇し、11月14日以来のドル高・円安水準
  • ドル、FOMCまでは下がっても買い入る-ステート・ストリート
Japanese 10,000 yen, left, and 1,000 banknotes

Japanese 10,000 yen, left, and 1,000 banknotes

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg
Japanese 10,000 yen, left, and 1,000 banknotes
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

東京外国為替市場のドル・円相場は約1カ月ぶりの高値を更新した。前週末の良好な米雇用統計を受けて、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利上げがほぼ確実視される中、ドル買い・円売りが優勢となった。

  11日午後3時31分現在のドル・円は前週末比0.1%高の1ドル=113円54銭。午前の取引では、早朝に付けた113円43銭から一時113円69銭と11月14日以来の水準までドル高・円安が進んだ。午後の後半にかけては113円台半ばでもみ合っている。一方、円はドルを含めた主要16通貨に対してほぼ全面安の展開。

  ステート・ストリート銀行の若林徳広在日代表兼東京支店長は、「今週のFOMCで米利上げすると思っている人が多い。FOMCまでドル高で、下がっても買いが入ると思う」と指摘。ただ、「そんなにレンジは変わっていない。114円をすぐに抜けて上に走る感じでもない」とも語った。

  12、13日に開かれるFOMCでは声明文と最新の経済・金利見通しが公表され、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見が行われる。金利先物を基にした市場予想では、フェデラルファンド(FF)金利翌日物誘導目標は0.25ポイント引き上げられ、1.25~1.5%になるとの見方がほぼ確実視されている。

  時間外取引で米10年債利回りは一時1ベーシスポイント(1bp=0.01%)高の2.38%程度。この日の東京株式相場は3営業日続伸し、日経平均株価は前週末比127円65銭(0.6%)高の2万2938円73銭で引けた。

  前週末の米国市場では、11月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったことなどを受けて、景気に楽観的な見方が強まりドルが続伸。S&P500種株価指数は終値ベースで最高値を更新した。

米雇用統計の記事はこちらをご覧下さい。

ドル・円相場の推移

  ニュージーランドドルが対米ドルで上昇。ニュージーランド準備銀行(中央銀行)の次期総裁にエイドリアン・オア氏が指名されたことを受けて、一時1%高の1NZドル=0.6912米ドルまでニュージーランドドル高・米ドル安に振れた。

  みずほ証券山本雅文チーフ為替ストラテジストは、「労働党の新政権になってから、中銀の使命でインフレ目標に完全雇用も含める場合にハト派的な政策になるのではないかとNZドルは下がっていたが、新総裁の下で実際の運営は総裁次第という感じだった。恐れられていたような新政権下でのハト派的な政策運用はやらないと市場は受け取ったのだろう」と分析した。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.1%高の1ユーロ=1.1782ドル。14日には欧州中央銀行(ECB)理事会が開催され、ドラギ総裁会見が行われる。10月に来年1月からの量的緩和縮小を決定済みで、資産買い入れ額を月額600億ユーロから300億ユーロに半減し、来年9月まで延長する。今回は金融政策の据え置きが見込まれている。ステート・ストリート銀の若林氏は、「1.17~1.19ドルのレンジで落ち着いてきており、この辺で今年は終わりそうだ」との見方を示した。

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