厳寒の中、暖房停止で凍える家庭も-中国が石炭燃焼の再開を一部容認

  • 石炭から天然ガスへの切り替え推進でガス不足、家庭や産業に影響
  • 習主席はクリーン発電への移行を優先課題に掲げるが円滑に進まず
Photographer: Imaginechina via AP Photo

大気汚染抑制に対する中国当局の取り組みは、その現実性を確認する段階に入りつつある。冬場の凍えるような気温の中、天然ガス不足で暖房が使えなくなる人たちが出ており、一部地域には石炭燃焼の再開が指示された。

  国営メディアは先週、環境保護省の声明を引用し、同省が厳寒の中国北部各省などの当局に対し、市民が暖を取ることを優先するよう通達したと報じた。ガスへの切り替えを完全に終えていない地域には暖房のための石炭燃焼を容認したという。中国メディアの財新も9日、北京市当局がガス不足を理由に石炭火力部門の再開を発電所に要請したと伝えた。

  天然ガスが十分に行き渡らないことから、一部の省などは一般家庭への暖房供給を停止したり、工場や企業に電力使用削減を命じたなどと報じられていた。

大気汚染に見舞われた北京(11月21日)

撮影:Imaginechina via AP Photo

  習近平国家主席はよりクリーンな発電への移行を優先課題に掲げているが、円滑に進んでいない。国家発展改革委員会のデータによれば、産業と家庭でのガスへの切り替え推進で今年1-10月にガス需要が19%増加した。

  西部網(陝西新聞網)によると、陝西省では先月、ガス不足のために1000余りの家庭で暖房が停止された。湖北省武漢市では地元のガス会社が娯楽施設へのガス供給を止める方針を打ち出したほか、一日のピークの時間帯にガスを使って料理をするのをやめるよう求めたと伝えられた。

原題:Freezing Cities Force China to Ease Anti-Pollution Curbs on Coal(抜粋)

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