米ブルーバードとセルジーン新療法、多発性骨髄腫患者で大幅改善示す

  • 患者18人のうち1人を除き反応-9カ月後には56%の患者が寛解期に
  • 微小残存病変が見られたのは対象の患者10人のうち1人のみ

米バイオテクノロジー会社ブルーバード・バイオとセルジーンが開発している侵襲性の強い血液がんである多発性骨髄腫で、余命が短い患者向け新療法の小規模試験において時間の経過と共に効果が一段と表れ、半数余りの患者にがんの兆候が消失した。

  アトランタで開かれた米国血液学会(ASH)の会議で発表された研究によると、「bb2121」療法の1回の投与により、最も高い用量で治療された多発性骨髄腫患者18人のうち1人を除いて反応があった。9カ月後には56%の患者が寛解期に入ったという。これは患者の27%が完全寛解したことを示すデータを初期所見した今年5月時点から改善した。

  ナッシュビルにあるサラ・キャノン研究所の骨髄腫研究ディレクター、ジーザス・バーデジャ氏は「こうした患者の大半はホスピスの準備をしていた。そんなときにこれが現れた」と説明。「これは中央値で余命4カ月以下と見込まれていた患者群における驚異的な結果だ」と述べた。

  この治療法はキメラ抗原受容体T細胞(CAR―T)療法として知られ、患者の免疫細胞を取り出して操作し、それを体内に戻してがん細胞を攻撃する仕組み。CAR―T療法を巡っては、スイスのノバルティスと米ギリアド・サイエンシズの血液がん薬が今年に入り米国で承認されている。ブルーバードとセルジーンの療法は、骨髄腫や形質細胞に見られるBCMAと呼ばれる異なるタンパク質をターゲットとしている。

  最も感応度が高い試験でがん細胞のわずかなレベルを測る指標、微小残存病変が見られたのは対象の患者10人のうち1人だけだった。

原題:Bluebird, Celgene Myeloma Therapy Appears to Improve in Time (1)(抜粋)

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