コンテンツにスキップする

ゴールドマンなど3社、10年先を読む-ウォール街で今の地位保てるか

  • ゴールドマンはデジタルバンキングなどリテール分野に着目
  • ブラックロック、ブラックスートン両社社長もインタビューに応じた
Goldman Sachs Group Inc. Offices Ahead Of Earnings Figures
Photographer: Victor J.Blue/Bloomberg
Goldman Sachs Group Inc. Offices Ahead Of Earnings Figures
Photographer: Victor J.Blue/Bloomberg

ゴールドマン・サックス・グループとブラックロック、ブラックストーン・グループ。

  3社の影響力は市場だけでなく政府にも及び、直接的には数万人を雇用している。間接的ならもっと多くの人々が3社のために働く。ニュージーランドでの保険事業やソーシャルメディア企業スナップの新規株式公開(IPO)、それに年金・退職金の運用などを手掛けてきた。

  投資銀行業と伝統的な資産運用、代替投資というそれぞれの事業観点から、先導者である3社は今後10年の投資状況についての洞察を披露。3社がこれからも今の地位を維持できるかは、先に控えるチャンレンジに打ち勝つことができるかどうかがその鍵を握る。

First Among Equals

  ゴールドマンは投資運用やデジタルバンキングのような資産を集めるビジネスに着目。オルタナティブ需要の拡大の恩恵にあずかっているブラックストーンは、小口投資家やいずれは退職金・年金プラン事業も見据える。ブラックロックのような企業が優位に立つ分野だ。

  ブラックロックでは収入の大きな部分をパッシブ型ファンドが占める。こうしたファンドの手数料引き下げ競争の影響を受けやすいが、オルタナティブ事業を拡大し、データ・サービスプロバイダーとしての存在感をもっと高めたい考えだ。

relates to ゴールドマンなど3社、10年先を読む-ウォール街で今の地位保てるか

イラスト:Kevin Hong

  

  寄付基金や政府系ファンド(SWF)、年金基金といった投資家が、リターン低迷を補うため、記録的な額の資金を代替投資に振り分けていることから、オルタナティブ資産運用で世界一のブラックストーンは好調だ。トニー・ジェームズ社長はインタビューで、「われわれのビジネスモデルは流動性のある市場で売買できないものに投資することだ。一段と労働集約的で、特別な専門知識が必要で、非流動性を引き受けなければならない。だがずっと大きなリターンを得られる」と語る。

ETF Power

  ブラックロックによれば、同社には単に全ての資産クラスの商品を提供するだけでなく、もっと広範な果たすべき役割がある。ロブ・カピト社長はインタビューで「それぞれの顧客の特定のニーズに沿ったポートフォリオ作成とこうしたサービスを提供できるテクノロジーの活用に焦点を絞っている」と話す。「投資においてブラックロックは生態系のけん引役になりたい」と言う。

Blackstone's Asset Growth

  金融危機後の規制強化を踏まえ、ゴールドマンのロイド・ブランクファイン最高経営責任者(CEO)が頼るのは新たな成長分野だ。自己資金によるトレーディング規制などに加え、ボラティリティー低下と相場上昇は、長らくゴールドマンの名刺代わりとなっていた洗練されたアドバイスや市場知識への需要を後退させた。こうしたことから、リテールのバンキング・投資運用に軸足を移すことが、ゴールドマンが将来成功する鍵なのかもしれない。

  消費者・商業銀行業部門責任者スティーブン・シェア氏はインタビューで、「現在あるいは予見し得る将来において、サイクルを通じて機能する一連のビジネスの構築に重点を置いている」と説明。「1四半期や1カ月あるいは1週間」を見るのではなく、「時の試練に耐えながら構築していきたい」としている。

原題:Goldman, BlackRock, Blackstone Vie to Keep Wall Street Crowns(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE