12月8日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル続伸、週間で今年最高の上昇-FOMC控え

  8日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。米経済指標は強弱まちまちとなったが、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は5日続伸。週間ベースで1年ぶりの大幅上昇となった。
  ドルはこの日、主要10通貨の過半数に対して上昇。ドル指数の5日続伸は3月以来で最長。朝方発表された11月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が市場予想を上回る伸びとなった。ただ、0.25ポイントの利上げが決まると予想される連邦公開市場委員会(FOMC)を来週に控え、賃金伸び率の低さが引き続き米金融当局者の懸念材料になる可能性が注目された。

  ニューヨーク時間午後4時30分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%上昇。週間ベースでは1.1%高となった。ドルは対円で0.3%高の1ドル=113円48銭、対ユーロでは0.1%上げて1ユーロ=1.1766ドル。
  トレーダーらは今週のドル上昇について、年末を控えた資金調達圧力に関連する流動性の逼迫(ひっぱく)が背景の一つだと述べた。ここ数営業日ではヘッジファンド勢がドルを買い、モデル系ファンドはテクニカルな支持線を割ったことを受けてユーロを売ったとの指摘もあった。このほか、今月22日までの暫定予算案の米議会通過や、トランプ大統領がインフラ計画を来月発表する予定だとの報道もドルを支えた可能性がある。

欧州時間の取引

  米雇用統計の発表が待たれる中、ドルが上昇。年末を控えた資金調達圧力や、トランプ大統領のインフラ計画発表を巡る報道が背景となった。ユーロと円は下落。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る交渉で双方が合意に至ったことがポンドを支え、対ポンドでユーロは6カ月ぶり安値をつけた。
原題:Dollar Sees Best Week of 2017 Before Expected Fed Rate Hike(抜粋)
Dollar Heads for Best Week This Year as Pound Whipsaws on Brexit(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株が最高値、雇用統計を好感-原油は続伸

  8日の米株式相場は、欧州やアジアでの流れを引き継ぐ形で上昇。主要株価指数は最高値を更新した。11月の米雇用統計を受け、景気に対する楽観が強まった。外国為替市場ではドルが上昇し、週間では今年最大の上げとなった。

  • 米国株は上昇、雇用統計受けて景気に対する楽観強まる
  • 米国債は下落、10年債利回り2.38%
  • NY原油は続伸、中国需要回復で世界見通しが改善
  • NY金は週間で5月以来の大幅安、米利上げ見通しで

  薄商いの中、S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均はともに過去最高値を更新。11月の非農業部門雇用者数の伸びは市場予想を上回り、失業率は17年ぶり低水準にとどまった。米10年債利回りは小幅に上昇。

  S&P500種株価指数は前日比0.6%高の2651.50。ダウ工業株30種平均は117.68ドル(0.5%)上昇し24329.16ドル。ニューヨーク時間午後4時32分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.38%。 

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続伸。中国の原油輸入が過去最高水準に持ち直したことから、世界見通しが明るくなった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は67セント(1.2%)高の1バレル=57.36ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント2月限は1.20ドル高の63.40ドル。

  ニューヨーク金先物相場は下落。米利上げや税制改革での進展が見込まれる中、ドルが上昇したことから、金の売りがかさんだ。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日比0.4%安の1オンス=1248.40ドルで終了。ニューヨーク時間午後2時27分現在、金スポット相場は0.1%未満上げて1247.58ドル。週間では2.6%安と、5月以来の大幅下落。

  米政府閉鎖が回避され、税制改革に向けた議論も前進したことから市場ではこのところ明るい見方が広がっていたが、この日の雇用統計でそうした楽観が強まった。

  イートン・バンスのグローバルインカム共同ディレクター、エリック・スタイン氏は「非農業部門雇用者数の伸びは非常に力強かった」とした上で、「ネガティブだったのは賃金の部分だ。ただ来週の見通しは変わらない。金融当局は利上げを決定する」と述べた。
原題:Stocks Rally as Dollar Posts Best Week This Year: Markets Wrap(抜粋)
Oil Jumps as Resurgent Chinese Demand Brightens Global Outlook
Gold’s Beaten Down in Worst Week Since May on U.S. Rates Outlook

◎欧州株:上昇、英国とEUが交渉前進に向け合意で

  8日の欧州株式市場は幅広く買われた。指標のストックス600指数はほぼ1カ月ぶり高値。英国とEUが離脱交渉の前進に向け合意したことが好感された。

  ストックス600指数は前日比0.7%高の389.25。週間では1.4%上昇した。

  業種別指数は食品・飲料を除き全てが上昇。銀行2.2%高、旅行・レジャー1.3%高。

  英FTSE100は1%高、ドイツDAXは0.8%高、フランスのCAC40は0.3%高。
原題:Europe Stocks Gain as U.K., EU Move on to TradeNegotiations(抜粋)

◎欧州債:周辺国債が堅調、ドイツ債利回りはレンジ下限付近

  8日の欧州債相場は周辺国債が堅調で、ドイツ国債とのスプレッドは前日に続いて縮小した。英国債はEU離脱交渉が前進する見通しとなったことが好感されて、利回り上昇で取引が始まったものの、高揚感が薄れるに従い上げ幅を縮小した。

  ドイツ10年債利回りは9月以降保たれている0.307-0.293%近辺のレンジ下限をうかがっている様子。これを下抜ければ、0.19%まで低下するリスクがある。

  ECBの債券買い入れは年末にかけて減速する見通しで、21日が年内最後の購入日となる
原題:Bund Yields Attempting to Find Base; End-of-Day Curves,Spreads(抜粋)

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