世耕経産相:日本製品全体のイメージに影響与えない-相次ぐ不正発覚

  • 日本の製造業全体の構造的というよりは個別企業の問題
  • 製品の品質そのものに問題あるとの話はまったくないと認識

世耕弘成経済産業相は複数の製造業で製品検査データの改ざん発覚が相次いだことに関連して「日本製品全体のイメージに影響を与えるようなものではない」との認識を示した。

  ブルームバーグの書面インタビューで答えた。世耕経産相は「製品検査データの書き換えの不正事案が次々と判明しているが、日本の製造業における構造的な問題というよりは、各個社の企業経営の問題」と指摘。「現時点では、関係各社が適切に顧客対応を進めている中で、製品の品質そのものについて問題があるとの話は、まったくないと認識している」とも述べた。

  日産自動車では9月、国内工場での資格を持たない検査員が完成検査を行っていたことが発覚。大規模なリコールや工場の生産停止にあ発展し、新車販売のキャンセルも相次いだ。神戸製鋼所三菱マテリアル東レでは検査データの改ざんが行われていたことが明るみに出た。日本CFO協会が10月末に行ったCFO(最高財務責任者)や経理担当者を対象とした不正に関する実態調査では、約7割が組織内で不正を見聞きしたことがあると回答している。

  一方、相次ぐ不正発覚で海外からは日本の製造業全体に対して不信が高まる懸念を指摘する声もある。BMIリサーチのアナリスト、ディエゴ・オリバ・ベレス氏は「今や日本の製造業全体の問題にも映る」とし「今後数カ月で他の主要な製造業に波及する可能性がある」と指摘。「風評リスクによって長期的には重要な海外の顧客を失う可能性もある」との見方を示した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE