英国とEUが合意、通商問題への離脱交渉進展が可能に

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  • メイ英首相が国境問題でDUP、アイルランド首相と合意
  • EUにとっても英国にとっても難しい交渉だった-ユンケル委員長

Theresa May, U.K. prime minister, left, shakes hands with Jean-Claude Juncker, president of the European Commission,.

Photographer: Dario Pignatelli/Bloomberg

英国と欧州連合(EU)は8日、離脱を巡る交渉の行き詰まりを打開する合意に至った。通商問題など将来の関係についての協議に進む準備がようやく整った。

  欧州委員会のユンケル委員長は合意声明発表後にブリュッセルで記者会見し「双方が互いの意見を聞き、立場を調整、妥協に前向きな姿勢を示した」と語った。「EUにとっても英国にとっても難しい交渉だった」と振り返った。

メイ英首相とユンケル欧州委員長

フォトグラファー:Dario Pignatelli / Bloomberg

  8日早朝にブリュッセル入りしたメイ英首相は、離脱清算金と英在住EU市民の権利、アイルランド国境についての最新提案を示し、合意に至った。

  アイルランド国境問題が合意への最後のハードルとなっていた。メイ政権に協力する北アイルランドの民主統一党(DUP)が譲らず、同党およびアイルランドを含めた4者の交渉が必要だった。

  今回の合意を受け、来週のEU首脳会議で加盟国首脳らが欧州委の勧告に従い、交渉が次段階に進むための「十分な進展」を宣言することができる。英国は3月から求めていた離脱後の関係についての協議に入る権利を得た。

  ただ2019年3月の離脱で全てが決着するわけではない。通商合意をまとめるまで数年かかる可能性があり、企業や個人が新たな現実に適応するにも時間が必要だ。このためメイ首相は2年間の移行期間を設けることを求めており、これが次の焦点になる。

原題:U.K. and EU Strike Brexit Deal, Opening Path to Trade Talks (1)(抜粋)

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